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超天才が開発したアレルギー治療
今持っている知識やテクニックの方が優れているという感覚から、新たな学びを拒絶してしまってる人はいませんか?
私は若い頃、知らないものは否定しない、とりあえず勉強してみてから判断しようと決めた。
その方がカッコイイでしょ。
私の尊敬する増田DCが、アレルギー除去のテクニックをやってたんですよ。
私は増田DCのキャリック神経学に興味があったわけで、アレルギーには興味はなかった。
カイロプラクティックを学んで、人が健康を損なう原因に①構造②ケミカル③メンタルがあると知ってから、ケミカルの部分にアレルギーによる問題を見出した。
それでもカイロプラクティックで、アレルギーをどうする?という疑問はあった。
増田DCの使っていたアレルギーを除去するテクニックは、インド系アメリカ人のDr.ナンブドゥリパッドが開発したNAETというテクニックだった。
尊敬する増田DCが見ている世界、見ようとしている世界がどんなものなのか?それが知りたくて、ずっと増田DCの後追いでトレースしてきた。
だから当然のようにNAETを学んだ。カイロプラクティック大学の学生の時から学び始め、卒業するまでに国内上級認定者となり、卒業してから国際上級認定者となった。
Dr.ナンブドゥリパッドは、生まれた時から重度のアレルギーで、身体に痛みがない日を経験したことがないほどだったので、人生ってそんなもんだと思っていたそうです。
普通に食べれるものは、白米とカリフラワーだけだった。
そんなわけであらゆる治療を試みていた。
その経験から、最も効果を感じたのはアーユルヴェーダに基づく食事制限だった。
ナンブドゥリパッドは、自分のアレルギーを治したくて、公認看護師となった。しかし公認看護師では治せないと、次にメディカルドクター(医者)となった。それでも治せないと、DC(カイロプラクティックのドクター、アメリカではカイロプラクターはドクターコースです)となった。その時に可能性を感じたそうです。それから鍼灸師となった。
これだけでも凄まじい経歴だと思いませんか?
ある日お腹が空いて、食べるものが人参しかなくて、仕方なく食べたそうです。
その時自分で鍼を打っていたんだけど、人参を食べた後に居眠りをしてしまった。
目覚めた時に、不思議なことに普段なら人参を食べると不調を起こすところ、それが全くなかったそうなのです。
不思議に思ったナンブドゥリパッドは、いつもとの違いは、鍼を打っていたということだと気づき、それを最初の気付きとして、研究を重ねナンブドゥリパッドのアレルギー除去テクニック(NAET)を開発した。
鍼を打つということに変えて、経穴が集まる膀胱系つまり脊柱の両側を刺激するのにカイロプラクティックの考えを取り入れた。
そしてここが凄いところなのだが、アレルギーの定義を抗原抗体反応から大きく拡大して「エネルギー同士の反発」とした。
これにより低気圧や振動や怒りなど物質以外も治療対象となった。
そしてこのエネルギー同士の反発を起こす原因に、フィジカル、ケミカル、エモーショナルの3つの原因を取り入れた。
この3つの原因の特定の仕方が本当に秀逸で、ムドラ(印)を利用している。
本当にすごい発想と偶然と本人の努力で生まれた治療です。
しかし私は、このテクニックをする時、なんだかとても気が重かった。やるにあたってすごくストレスに感じていた。
すごい治療だと思うし、自分でもそこそこ出来ていたと思う。
普通のカイロプラクティックでは、良くなったのにリピートを取るのにストレスを感じていた私が、NAETなら一つ一つアレルゲンを潰していくという大義があるので、リピートを堂々と取れるという経営サイドの考えも満たしてくれた。
それでも自分には合わないと思った。
だから国際上級認定も返上した。
しかしこのNAETを学んだおかげで、視野がものすごく広がったし、ナンブドゥリパッドという天才の存在も知った。
その後の治療を行う際の発想などとても大きなヒントを得たと思うし、NAETがなければ、ビジュアルリフレーミングを創造することはなかったと思う。
NAETを学んだ者が、私以外にも新たな才能を開花させたり、独自の治療メソッドを開発した者が複数人いた事はとても興味深い。
NAETは多くの治療家にインスピレーションを与えてくれるテクニックだったのかもしれない。