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飲食業界の伸びしろは人材育成にあり

こんにちは!
kazukichiです。

この本めちゃくちゃ面白いです。
寿司って日本人にとって馴染みの深いものだし、外食は生活と切っても切り離せないです。

そんな身近な飲食のお話から業界の深い部分に切り込むのがこちらの
「寿司修行3ヶ月でミシュランに載った理由」です

著者は外食人大学の学長 宇都裕昭さん

SNSやテレビではきらびやかな世界が映し出されますが、飲食業の世界ではいまだに合理的じゃない部分も多く残っています。

しかしその分ビジネスのチャンスも多くまだまだ伸びしろが沢山ある業界と言えるのではないでしょうか。

その中でも宇都さんは「教育」に目をつけられました。

きっかけはよく困った時に相談する師匠の一人に
「宇都ちゃん、ビジネスは根っこを抑えなあかんぞ、根っこやで」とアドバイスをもらったことだそうです。

関西弁まじりで師匠との信頼関係が伺える印象的なワンシーンですね。

僕自身もバーで10年働いて、店長も勤めさせてもらって「お客様が大事なのは当たり前中の当たり前なのですがそこで働く従業員もめちゃくちゃ大事ということを痛感しました。」

残念ながら多くの飲食店が従業員を替えのきくコマと言ったら少しキツイ言い方かも知れませんが実際にそんな扱いをしているお店も見受けられます。

しかし、従業員こそがそのお店の質なのにな〜とよく思います。
ふらっとご飯を食べに行ってもやはりそこで働いている「人」をまず見てしまいます。

お店で働くみんながプロ意識を持って働かないといくら料理が美味しくても「そのお店で感動するような体験」は得られないのではないでしょうか。

「お見送り」一つでそのお店の印象は大きく変わってしまいます。

つまり「従業員を替えのきくコマ扱いするそのお店」自体が「替えの効くお店」になってしまうのではないでしょうか。

そんなことをいつも肌で感じていたので、「教育」に目をつけられたことにすごく共感してしまいました。

カリキュラムもとても合理的で「実戦」をとても大切にされています。

例えば高級店でカウンターに立ち、いざ目の前にお客様が座られたとき、実戦の経験が無ければ、いくら料理を一生懸命勉強して習得したところで「自分の思うような結果は残せない」ということです。

あとすごく大切だなと思ったことが3ヶ月で実戦の場に立てるというスピード感です。



10年の修行は本当に大切なのでしょうか?

修行自体を否定するつもりはありません。

僕もバーで10年間働いたのでその期間で沢山のお客様と知り合えましたし
身体レベルで所作や振る舞い方といった部分は身に染みています。

「〇〇で10年修行!というネームバリューもつきます」

しかし10年働かなければお店をオープンできないかと言われれば決してそんなことはありません。

むしろリスクなのが「人生の修正がきかなくなってくる」ということです。

もし自分の子供が「バーを開業したいから10年バーで修行してくる」といえば間違いなく「やめとけ」と言います笑

1年、長くても2年で目標に届くようにプランを考え直させます。

そして開業してから実戦で学び修正していく。

そんなスタイルもあってはいいのではないかなと思います。

「人材育成」という視点で見ると飲食業界はむしろこれからなのかもしれません。


では、お腹が減ったのでスシロー行ってきます笑

最後までありがとうございました。



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