文學界新人賞の選評だけ読んでみた そんなこと言っていいの!? #8
半年ぶりに選評を読んでみたシリーズです。
前回はどんなんだっけ? って思いましたが、それを範としてしまうと、それ以上のものが書けなくなってしまうのではないかと思うので、今回は新しいフォーマットで書いていきたいたいと思います。
さっそく内容に入りますが、選者の文体や書いている内容を読んでみるとまるで葬式のようのでした。実際、選考会の様子も暗かったや重かったなどの内容が書いてあったりします。久しぶりに選評を読むせいか内容は、各選者が各作品に対してのあらすじを述べつつ感想を述べていること。そして、それがぼくにはダメだしの様に読めたこと。東浩紀氏の選評のタイトルは「消極的な二作受賞」となっていて、「二作受賞は単独受賞の決定打はなかったせいである」(原文ママ)ということである。川上未映子氏も「一次投票、二次投票ともに相対的に『悪い音楽』に点が集まったが『穀雨のころ』心象風景のスケッチの内容と技法を高く評価委し、『悪い音楽』が相対的であれ受賞の水準に達しているとならば、この作品のもそうであろうという意見があり、長時間の話し合いの結果二作が受賞する結果という結果になった。」(原文ママ)
個人的な意見だが、選評者は一人の(または二人の)人生を左右する権利を持っている。それを選ぶということは慎重になることだし、重要なことだと思う。だから、選考会はいつも重苦しいものになってしまうるのかもしれない。ましてやそれに対して真摯に向き合っている人間にがいればいるほど、選考会は深刻になる。
ぼくは東浩紀氏の選評の最後の言葉が一番現代の文学に必要なものなのではないだろうかと思った。
「最後に、現在文賞の選考委員は男性が四名、女性が一名となっていて、大きく男性に偏っている。文芸誌公共的な役割、および最近の候補作や新人のジェンダー比を考えるとこの比率は是正する必要があるのではにだろうかと、選考会では問題提起させていただいた。」(原文ママ)
文学というのは、旧態依然のままベテランのと呼ばれる人たちは、機能しているが、新人賞の受賞者は明らかに女性が増えてきたし、女性の活躍が目立ってきているように思える。
今回は以上です。
次回は、受賞策のレビューができたらいいなと思っています。
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