【七瀬 紘×葛ノ瀬芽依】配信者インタビュー対談【後編】
皆さんこんにちは。
今回は前回に引き続き、歌い手として活動・ツイキャスで配信活動もしている『七瀬 紘(ななせひろ)』さんをお迎えしての配信者インタビュー対談後編になります。
前編では幼少期から学生時代を経て、歌い手『七瀬 紘』になるまでの軌跡をお聞きしました。後編では歌い手として、配信者として、彼の内に秘めた思いや理想像などを聞いていきます。
是非最後まで彼の活動人生を見届けてください。
前編はこちら👇🏻
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歌い手活動のきっかけ
葛ノ瀬芽依(以下、葛と表記します):七瀬さんは今ツイキャスをしていて、歌い手として、ソロメインで活動されているじゃないですか。
七瀬紘(以下、七と表記します):はい。
葛:ひきぷろのことも後で触れていきますが、まずはこれまで学生時代を含め、数々のバンドを組んできた七瀬さんが、ソロで歌ってみたを出そう!と思ったきっかけってなにかあったんですか?
七:まぁそれは完全にとある事件があったからだと思いますね。
葛:ある事件?
七:コロナウイルス。
葛:ああ〜!
七:それまではね、ライブを中心にバンド活動してたんですよ。初めの方に僕のXの名前に付いていた"ミシカ"ってバンドなんですけど。
葛:はいはい。ありましたね。
七:でも、突然ライブが出来なくなった。なんなら外にも出られない。
葛:うんうん。
七:まじでどうするかなぁってなって。
葛:やっぱりプロアマ問わずミュージシャンにとってはライブが全てみたいなところありますもんね。
七:そうなんですよ。でも元々歌い手はやりたいなって思っていたんです。
葛:あっ、そうなんですね?
七:ボカロに興味があったので。
葛:なるほど!
七:僕が初めてボカロを聴いたのが5~6年くらい前になるのかな?ちょっと遅いんですよ。多分ロキとかが流行っていた頃だと思います。
葛:えっ、ロキってもうそんな前なん・・・こわ・・・
七:怖いですよね(笑)まぁその頃にボカロを聴いて、今まで歌謡曲とかヴィジュアル系ばっかり聴いていたので凄く新鮮だったんですよね。なんて言うか、ノンジャンルだなって。
葛:確かに。ジャンルを飛び越えて色んな楽曲がありますものね。
七:5~6年前以前もボカロの存在自体は知っていて。でもその時は聴く気が起らなかったんですよ。
葛:どうして?
七:今でこそ魅力がわかっていますし多方面から怒られそうですけど(笑)、当時の僕は「機械が歌うってなんだよ」って思っていて。
葛:あ~、私もそうだったかも(笑)
七:全然聴き慣れないし感情移入が出来ないというか。
葛:うんうん。
七:でもある日歌ってみたを偶然聴いて「あ、これ良い曲じゃね!?」って。
葛:デジャヴ!!(笑)
七:B'zと同じような感じですね(笑)
葛:いやでも私もそうだったからめっちゃわかります(笑)
七:そこから歌ってみたを聴くようになって、歌い手さんにハマったんですよね。
葛:ちなみにどなたにハマられたんですか?
七:天月さんです。
葛:最高。
七:元気な主人公ボイスなところが好きなんですよね。
葛:いやほんとに"主人公"が似合う歌声ですよね。
七:うんうん。それで色んな歌い手さんを聴くようになったんですけど、ひとつ問題があって。
葛:問題?
七:高い。
葛:それな。
七:本当にボカロ自体も高いし、それを歌いこなせる歌い手さんも凄いんですけど、僕はそれを真似出来ないのでキーを落とすしかないんですよ。そんな時に蛇足さんを見つけて。
葛:言うと思った(笑)
七:ほんとですか(笑)そこからはボカロ曲を覚える時は蛇足さんで検索して~って感じで覚えてました。
葛:その頃から歌い手になりたいと思っていたんですか?
七:まぁそうですね。僕もなれたらいいなぁくらいにやんわりと(笑)
葛:やんわりと(笑)
七:というのも、レコーディングはバンドでやっていたのでわかってましたけど、それ以外のやり方がわからなかったんです。機材も最低限のクオリティを出せるものしか持っていなかったんで、歌い手に向いている機材も何もわからなかった。
葛:難しいですよね。それと揃えるのも大変だし。
七:そうなんですよね。でもやんわりとやりたいなとは思っていたから色々機材を調べたり、やり方を調べたりして、やっとの思いで2020年の2月に初投稿したのがGLAMOROUS SKY。
葛:つい最近までやり方を知らなかったと思えないくらいクオリティ高いですよね。
七:いやいや。ありがとうございます(笑)こうしてようやく「初投稿出来た!」と思った矢先に、コロナが流行ったんですよね。
葛:そっか。2月だったらもうほんとにギリギリだ。案外タイミングが良かったのかもしれないですね。当分ライブ出来ないし外にも出られないし。
七:うんうん、そうかもしれないですね。ここからちゃんとやってみようって思えたし。実はツイキャスを知ったのもこの時期で。
葛:そうなんですね!
七:以前から存在は知っていたし見たこともあったんですけれど、ちゃんどういうものなのかをと把握していなかったというか。でもある日、友人がやっていたのを見に行ったんです。そしたら「あれ?これって僕でも出来るんじゃない?」って。
葛:おぉ〜。
七:コロナのこともあって自分が出来ることを模索している途中だったし、タイミング的に歌ってみたを出したところだったっていうのもあるので、やりたい!って気持ちが強くて歌ってみたの時と同様、機材ややり方をたくさん調べましたね。
葛:ロックダウン中、ただ屍になっていただけの私とは流石違う(笑)
七:いやいや(笑)まぁその最初に見に行った友人は雑談主だったんですけど「僕には歌があるから歌主になろう!」と思って、その年の5月くらいかな?に始めました。
葛:やろうと思ってから結構早い段階で始められたんですね。
七:そうですね。頑張りました(笑)
葛:5月ってことは、その一年後、つまり七瀬さんが一周年の時あたりに私は七瀬さんを見つけたんですね。
七:確かに。一年後かぁ。なんか出会い方が変だったというか、僕がカテゴリー間違えてたんですよね?(笑)
葛:そうそう。歌ってみた:女子になってて「えっ!女の子がJanne Da Arc歌ってる~!」と思って入ったらバリバリに男性でびっくりしました(笑)
七:おかしいなぁ~、なんで間違えるかなぁ~?(笑)
葛:思わずコメントしちゃいましたからね(笑)
七:その節はすみません(笑)
葛:いえいえとんでもない(笑)おかげで七瀬さんに出会えましたから。というか、仮に七瀬さんがカテゴリー間違えていなくて、ちゃんと歌ってみた:男子に居たとしてもコメントしていたと思います。
七:本当ですか?ありがとうございます(笑)
葛:七瀬さん以前、ラジオパーソナリティーになりたいと仰っていたじゃないですか。
七:はいはい。
葛:そういうのもツイキャスをやりたいと思ったひとつのきっかけですか?
七:それは間違いなくありますねぇ。なんでラジオパーソナリティーになりたいと思ったか、話してもいいですか?
葛:もちろん。むしろ聞かせてください。
七:ありがとうございます(笑)
ラジオパーソナリティというもう一つの夢
七:少し話が前後してしまうんですけど、母からラジオを譲り受けたって話したじゃないですか?
葛:はいはい。
七:僕は元々テレビを見ない子供だったんです。マンガやアニメは好きだったんですけれど、ラジオをもらってからはそっちの方が楽しくて、益々テレビを見ない子になって。
葛:テレビっ子ならぬ、ラジオっ子ですね。
七:そうですね(笑)友達もラジオっ子が多かったので学校で「アレ聴いた?コレ聴いた?」って話すのがほんとに楽しくて。
葛:うんうん。
七:それで中学生の頃かな?友達と一緒にある声優さんを推してて。イベントに行ったりCDを買ったり。今思えば中学時代結構オタクだったな~なんて思うんですけど(笑)
葛:楽しい中学時代じゃないですか。
七:そうですね。で、その声優さんもラジオをやっていたのでずっと聴いていたんです。その中で当時の僕が感銘を受けた、今でも心に残っているその人の言葉がひとつあって。
葛:どんな言葉ですか?
七:夢の方程式。夢+努力=現実。
葛:わぁ~良い言葉。夢を持って努力を続ければ、それが現実になる。
七:そうなんですよ。今でこそ当たり前というか、歌詞とかでも有り触れている言葉かもしれないけれど、当時の僕は子供ながらにとても考えさせられて。
葛:確かについ欲張ったり見栄を張って忘れてしまいがちな方程式かもしれませんね。
七:そうそう。あとその人のラジオが好きだった理由は、リスナー参加型のラジオだったんですよね。
葛:というと?
七:例えば、オリオン座ってあるじゃないですか。
葛:あなたとあなたと(以下略)オリオン座!!
七:あってるけど!ちがう!(笑)
葛:(笑)ネタではなく本家のオリオン座ですね(笑)
七:はい(笑)あれって肉眼で普通に見えるじゃないですか。それを0時ジャストに皆で見よう!って企画があったり。
葛:ロマンチックで素敵な企画!ネタに走って申し訳なくなってきた(笑)
七:(笑)やっぱりラジオを聴いているのは一人ですけれど、そういうのがあると皆で同じことを共有している感じがして。一人だけど独りじゃないみたいな。
葛:繋がっている感ですよね。
七:そうそう。だから今ツイキャスをしているというか、あの時やりたい!って思ったのもラジオパーソナリティーになりたいと思ったのも、その人の影響が大きいと思いますね。
葛:七瀬さんのルーツが全てそこに詰まっていたんですね。
七:そうですね。本当にその声優さんはラジオだけでなく、さっき夢の方程式も出ましたが人として尊敬出来るし好きだったんですよね。
葛:憧れがあったんだ。
七:そうかもしれないです。
葛:私今日ずっと貴重なお話聞けてるんじゃない!?
七:そうですね(笑)ラジオパーソナリティーになりたいということとか、チャゲアスから音楽が好きになったとかはツイキャスでも話してますけれど、ここまで詳しく話したのは初めてです。
葛:まじっすか!いやぁ~改めてありがとうございます。
七:こちらこそ。やっぱり配信ってレスポンスにタイムラグがあるしコメントだから、独り言のような感じじゃないですか。
葛:確かに確かに。
七:だから置いていっちゃってないかな?ってたまに不安になるんですよね(笑)こんな自分のことばっかり話していいのかなって。
葛:いやいやいいでしょ!置いていってるだなんて、そんなことないですよ絶対に!(必死)
七:そうですかね(笑)
葛:置いていってるとかではなく、七瀬さんのリスナーさんは七瀬さんがお話を始めると静かに聞いているってイメージですね。皆お利口さん!民度が高い!
七:そうだといいんですけれど(笑)「この話題大丈夫かな?」とかいつも探り探りで配信してます(笑)
葛:大丈夫ですよ。皆七瀬さん大好きですから。
七:ありがとうございます(照)
葛:ふふ。ではここで一度整理してみましょうか。小学生の頃にお母さんからラジオを譲り受けて、音楽が好きになって、歌手を夢見て。
七:はい。
葛:その一方で声優さんのラジオを聴いているうちにラジオパーソナリティーになりたいというもうひとつの夢を持って。
七:そうですね。
葛:学生時代では怖い先輩に絡まれたけどそれが好転して楽譜を読めるようになって、友達同士で初めてのバンドを組んで初ライブでポンコツを発揮して(笑)
七:はいはい(笑)
葛:高校を卒業してからもバンドを続けていたのに、ある日突然コロナによって活動をやめざるを得なくなった。
七:うんうん。
葛:でもそれでも自分が出来ることを模索し続けて、ツイキャス配信者、そして歌い手という今に繋がる。
七:そうですね。こうやって改めて整理すると、ラジオが僕の世界を変えてくれたんだなぁと思います。
葛:ほんとそうですよね。
七:だからもう子供達は皆ラジオを聴くべきだと思います(笑)
葛:全国の子供達~!ラジオを聴きなはれ~!
七:(笑)想像力も豊かになりますしね。
葛:想像力大事!
七:大事!
葛:(笑)そんなわけで、幼少期から現在に至るまでをお伺いしてきましたが、どうですか。なんか高校時代の初バンドの話じゃないですけど、全体的にうまいこと流れるようにこの活動をしていらっしゃいますね。必然的にというか。
七:タイミングがね。そうかもしれない。
葛:まぁたくさん困難もあったとは思うんですよ。それこそ先程も言いましたけど、ミュージシャンにとってライブが出来なくなるってだいぶの痛手だと思いますし。
七:うんうん。
葛:でもそれをしっかりと好転させている。ピンチをチャンスに変えているというか。
七:うーん。まぁ僕が流されやすいのもあるかとは思うんですけどね(笑)
葛:いやいや。流されてたんだとしても、その流された先で結果を残してスキルを身に着けているから、流されて良かったんだと思いますよ。
七:そうだとしたら嬉しいです。
葛:きっとそうですよ。それからやっぱりお話を聞いていて思ったのは、七瀬さんの探求心が半端ねえってこと。
七:あ、探求心ね!確かにそれはあるかもしれないです。
葛:自分の"好き"に忠実ですよね。だからこそ好転していけたんだと思うんですけど。根本的にはちょっとオタク体質なのかな(笑)
七:ちょっとしなくても僕はオタクですよ(笑)
葛:まぁ私もですけど(笑)類友!
七:類友(笑)
葛:七瀬さんは色んな経緯があって色んな影響を受けながら音楽やラジオが好きになったから、今ツイキャスや歌ってみたの投稿に辿り着いているわけじゃないですか。
七:うんうん。
葛:私それって凄いことだと思うんですよ。自分の"好き"をちゃんと忠実に形にしている。
七:そう言われるとそうですね。
葛:私もK-POPが好きだから韓国語の勉強をしていますけど、形にはなってない。喋れないし(笑)
七:語学は難しいですよね(笑)
葛:だからちゃんと形にしている七瀬さんは凄い。そして七瀬さんの更に凄いところは、イメージでさえ形になっているところなんですよ。
七:というと?
七瀬紘のすごいところ
葛:オリキャラもそうですが、実写七瀬さんの雰囲気もヴィジュアル系を匂わせるし、得意な楽曲もそうじゃないです?
七:得意な楽曲?
葛:これは私だけではなく、七瀬さんリスナー全員一致の解釈だと思うんですけど、七瀬さんと言えばRoyal Scandal、Acid Black Cherry、Janne Da Arc、L'Arc~en~Ciel。このあたりだと思うんです。
七:なるほど(笑)
葛:お話を伺っている中では出てきませんでしたけど、このあたりのアーティストも影響受けていらっしゃいましたよね?
七:そうですね。大好きです。
葛:決してこのアーティストの楽曲を歌っている時だけという意味ではないんですが、輝いてるんですよねひと際。いっちゃん楽しそう!(笑)
七:(笑)歌い慣れてるっていうのもありますけど、ほんとに長年大好きで聴いているアーティスト達なので(笑)
葛:それがきちんと伝わるんですよね。楽しそうに歌っている七瀬さんを見るのが、リスナーの楽しみでもありますから。
七:ありがとうございます。
葛:こうしてイメージも形になっている。
七:確かにそうかもしれないですね。でも僕ほんとに自分が好きな歌しか聴かないので、ジャンルは狭いですけどね。
葛:みんなそうですよ。私は色んなものが好きでジャンルに特化していないから色んなものを歌っているだけで。
七:そうなんですかね。僕、女性アーティストも全然聴かないんですよ。まぁ、その学生時代にラジオを聴いていた声優さんとジュディマリとかは好きなんですけど、昔からあまり女性アーティストを聴く習慣がなくて。
葛:ほうほう。
七:こういうこと言うと同性が好きなの?って思われそうですけれど(笑)
葛:いやでも、歌をやっている人は男女問わずそうなんじゃないかなって思いますけどね。変な意味ではなくて、異性の歌って自分が歌う上で参考にならないじゃないですか。
七:そうそう。そこなんですよね。
葛:同性アーティストを聴いた方が引き出しを見つけやすいというか、自分に取り入れやすいというか。まずキー合わないし(笑)
七:いやほんとにそう(笑)
葛:原曲キーが正義みたいな文化ありますけど、そうではないですもんね。
七:僕も昔は「原曲キーで歌えるのかっこいい!」なんて思っていましたけど、今は自分のキーに合わせた方がかっこいいって思ってます。
葛:うんうん。私でもボカロ曲を覚える時は女性の歌い手さんで自分の合うキーで覚えますもん。好きな異性のアーティストはたくさん居ますけど。
七:そうですよね。
葛:七瀬さんは好きなアーティスト=参考にしているアーティストなだけだと思いますよ。
七:なるほど。
葛:ふふ。ここまでで七瀬さんの前身となるところはおおよそ聞けたので、そろそろ今の七瀬さんに迫っていきたいと思うんですが!
七:よろしくお願いします(笑)
現在の七瀬紘
葛:私実はもうひとつ、七瀬さんすげえなって思っている部分がありまして。
七:ほうほう。
葛:七瀬さんって、歌ってみたの録音からミックス、動画までほとんど全部ご自分でやられてるじゃないですか。
七:そうですね。
葛:今なんかもうVの姿にまでなって、どこまでいくねん!と思ってるんですけど(笑)
七:(笑)あれもセルフ受肉ってやつです(笑)僕基本的にクリエイティブなこと好きなんですよ。子供の頃から図工とか美術とか好きで成績も良くって。
葛:うんうん。
七:ファッションとかも好きだったんですよね。友達の影響もあったし、はじめての就職先が靴屋さんだったこともあって、密かにファッションデザイナーになりたいとかも一時期思ってたんですよね。
葛:へぇ〜!
七:だからラフとか描いたりしてました(笑)
葛:え~!そうなんですね!
七:で、知り合いにタロットカードをする人が居て(笑)、歌に進むべきなのかファッションに進むべきなのか占ってもらったんですよ。
葛:ほうほう(笑)
七:ファッションデザイナーの方は悪くはなかったんですよ。で、歌の方は途中凄い困難があるけど、まぁいいところまで行くみたいな感じだったんで、じゃあ歌にするか~って感じで(笑)
葛:うわ、貴重な話だな・・・
七:そうですね(笑)まぁ結局歌の方に進みましたけど、ファッションデザイナーと悩むくらいには創作っていうのかな、クリエイティブなことも好きだったんですよね。だからその延長線上でひとりでやってるみたいなところはありますかねぇ。
葛:なるほどなるほど。いやほんとに七瀬さんの編集技術凄いなぁって思っていて。
七:いやいや(笑)
葛:これ言うと怒られそうなんですけど、ミックス師に依頼しているような有名どころの歌い手さんではなく、歌主とか七瀬さんのようにセルフミックスされている方の歌ってみたを聴くと、やっぱりちょっとボーカル浮いてるんですよね。
七:うんうん。
葛:リバーヴが強いのか弱いのか専門的なところは私わからないですけど、素人なりにボーカルが浮いている印象があって。でも七瀬さんの歌ってみたを聴いていて、それを思ったことがないんですよ。
七:そうなんですか!いや有難い・・・
葛:ほんとにほんとに。だから凄いなぁって。
七:いやぁ僕もまだまだ初心者に毛が生えたようなもんですけれど、本家に出来るだけ寄せられるようにっていうのは心がけてます。
葛:感じてますそれ。
七:ほんとですか?良かったです(笑)やっぱり僕も絶対に本家リスペクトなので、そこは気を付けている部分ですね。
葛:うんうん。今後もセルフミックスしか考えてないですか?なんか私の中で、全部自分ですることが七瀬さんが歌い手活動する上でのこだわりなのかなとか思ってたんですけれど。
七:うーん。こだわりっていうよりは、やりやすいって方が強いかな。やっぱり依頼するとお金もかかるし納期があるじゃないですか。
葛:はいはい。
七:自分でやると歌録りもミックスも納得がいくまで時間をかけられるし、投稿も自分のペースで出来るので。それにもし依頼をしてミックスに納得が出来なかった時に、僕そんな言えないんですよ(笑)
葛:あ~なるほど(笑)
七:だからセルフの方がやりやすいのかなって。でも、他の人がミックスしたらどうなるんだろうっていうのは興味はあります。しかも依頼することによって自分の負担が減る分、投稿スピードも早くなるし本数も上がるとは思うんですよね。
葛:確かに、他の方に依頼すると発見はなにかしらあるでしょうし、特にこだわりたい!って曲はご自分で・・・とかやれることの範囲というか視野は広がりますよね。
七:うんうん。
葛:そうなると色んな七瀬さんが見れそうでオタクタノシミデス。
七:なんでカタコト(笑)まぁ自分のスキルになるものに関しては今後もたくさん挑戦していきたいなとは思ってますね。血となり肉となるような。
葛:突然熱い!
七:(笑)まぁ今はセルフでやりたいですね。お金そんな持ってないし(笑)
葛:お金大事!
七:毎回依頼出したり、オリジナル動画つくってる人見ると、すげえな、金持ってんなって思いますもん(笑)
葛:そうですよね。お金かかる・・・
七:ほんと。寄付してほしい。
葛:寄付(笑)お茶爆なら任せてください。
七:ちがうちがう!そういうことじゃない!(笑)
葛:あはは!(七瀬さんかわいい)他に今の活動の中での七瀬さんのこだわりとかってありますか?
七瀬紘のこだわり
七:なんですかねぇ・・・まぁ今歌い手として歌ってみた投稿したり、歌枠をしたりしてますけど、ラジオパーソナリティーになりたいっていう夢も捨てたわけではないので、僕の最終的な目標としては、歌手になってその上で自分のラジオ番組を持つことなんですよ。
葛:うんうん。
七:だから配信を大事にしていきたいですね。歌いつつ、雑談ももっとしていけたらなって。
葛:だから定期配信に雑談枠が追加されたんですね。
七:そうそう。週一でしか定期枠やってなかったから流石に少ないなってのもあって。でも僕の本業柄時間帯が夜なのでなかなか難しいんですけどね。
葛:そうですよね。人選んじゃうし。
七:そうそう。あとこだわりってほどではないんですけど、僕せっかくツイキャスやるんだったら視覚でも楽しめる枠にしたいってのがあって。
葛:はいはい。
七:ラジオはほんとに聴覚だけですけど、ツイキャスは配信だから。そう思ってずっと文字を動かしてみたり、そういうアニメーションは加えてたんですよ。
葛:そうですね。確かにずっとなんかしら動いてた(笑)
七:そうでしょ?(笑)それで、それの延長線上でVになったんですよ。
葛:そういうことだったんですね!あれめちゃくちゃ可愛いですよね!しかも先程もチラッと仰ってましたけど、それもセルフっていう(笑)
七:そうそう。無料で出来るソフトがあって使い方とか色々調べたり、素材を配布しているとことがあってそれを使わせてもらったり。試行錯誤してやりましたね。
葛:あれもクオリティ高いですよね。七瀬さんが動いてる!って思いましたもん(笑)
七:まぁ赤髪青目にしたらそれはもう僕ですよ(笑)
葛:(笑)あれは七瀬さんが動いた通りに動くんですよね?
七:そうですそうです。Webカメラで読み込ませてます。その為にわざわざカメラ買いました(笑)
葛:そうなんですね(笑)じゃあVが笑ってると七瀬さんも笑ってるんだ、その奥で。
七:そういうことです。
葛:いや~可能性は無限大ですね。これから七瀬さん自身もどんどん進化していくでしょうけど、もうネット自体がすごい。
七:うんうん。
葛:ボカロもそうですしVも。今なんてVがライブする時代ですからね。
七:いやほんとに(笑)すごいですよね。ネットで調べたらある程度のことはわかるので、ほんと何でも出来る時代になったなって思います。
葛:うんうん。
七:まぁ僕もVを取り入れたのは表現の一部として取り入れたので、Vtuberになろうとかは思っていないんですよ。今まで通り実写動画もやるし、素顔を隠すつもりもないし。
葛:うんうん。あくまでも表現の一部だし、視覚でも楽しんでほしいから取り入れたっていう。
七:そうですね。
葛:なんかほんとに細部までこだわって活動していらっしゃるというか、気を遣われているんだなぁってのは感じます。
七:自分がやりたいことをそのままやっているだけなんですけどね、僕としては(笑)
葛:だって七瀬さんって出会った頃から今もなおそうですけれど、ずっと低姿勢で。
七:敬語好きなんですよね(笑)
葛:仰ってましたね。でもその中でたまーに出てくる方言とかちょっと強い言葉ってのがギャップで好きなんですけど(笑)
七:そうですか?(笑)
葛:リスナーは皆好きだと思います。前に一度七瀬さんがスマホゲームを配信していらっしゃって。
七:しましたしました。
葛:そのスマホゲームが謎解きのやつだったのかな?確か。
七:はいはい。
葛:その登場人物のひとりの女の子がめちゃくちゃクセが強くて(笑)わがまま姫というか(笑)
七:うんうん(笑)
葛:途中で七瀬さんイラッとしたんでしょうね。「なんだこの女」ってつぶやいて(笑)
七:恥ずかしい(笑)
葛:普段細部まで気を遣っている七瀬さんだからこそ、すごいギャップで素顔が垣間見えた気がしてなんか嬉しかったんですよ。
七:嬉しかったんだ(笑)
葛:そうそう。七瀬さんってずっと言っているように基本的には低姿勢だし敬語だし一人称僕じゃないですか。
七:そうですね。
葛:でもたまに俺が出ることもあるし、企画の歌枠している時なんかガンガンリスナー煽るし(笑)
七:はいはい(笑)
葛:色んな七瀬さんが居て、それはそれでリスナーとしては楽しいんですけれど、どの七瀬さんが普段の七瀬さんに近いですか?
七:えーどうなんですかね?(笑)まぁ企画の時はバンド時代のようにライブ感を大事にしたかったんで完全にそういうスイッチを入れていたんですけれど、やっぱり雑談枠とかはそんなにかな。
葛:うんうん。
七:でも電話の応対とかと一緒で少なからずどんな枠でもスイッチは入ってるとは思うんですけどね。やっぱり配信ってエンターテインメントだと思ってるんで、魅せなきゃいけないってのがあって。
葛:うんうん。
七:でもたまに魅せきれてない時があるんですけど(笑)
葛:たまにポンコツなんですよね。
七:よく噛むし。
葛:そう、よく噛むし(笑)
七:(笑)まぁだから多少なりともスイッチは入れてるけど、どれが近いと言われたら雑談枠の僕になってくるんですかね。
葛:なるほどなるほど。いやぁ~でも今日でだいぶ普段の七瀬さんに迫れたんじゃないですか?
七:確かに(笑)
葛:七瀬さんのリスナーさんがこれを読んでくれるかはわからないですけれど、すごい貴重なお話もたくさん聞けて。
七:そうですねぇ。
葛:嬉しい限りです。ほんとありがとうございます。
七:いやいやこちらこそありがとうございます。
葛:では最後に!七瀬さんの今後の活動についてお伺いしたいんですが、いいですか?
七:もちろん。
今後の七瀬紘
葛:今ってコロナ前に組んでいたバンド、ミシカは休止している状態なんですか?
七:そうですね。休止っちゃ休止かな。元々ミシカは活発的に活動していたわけではなくって、ギタリストと二人でやっていたんですけど、その人もなかなか忙しい人なので連絡もそこそこにしているんですよね。だからなんとも言えない状況ではあります(笑)
葛:そうなんですね。自然消滅してしまってる可能性もある?
七:あるんじゃないですかね(笑)まぁ本格的にやるならまずメンバーを揃えなきゃいけないって問題もありますし。
葛:あぁ~そっかそっか。七瀬さん的には復活したい気持ちは?
七:もし何かきっかけがあればやりたいなとは思います。やりたくないことはないので。
葛:うんうん。
七:そのメンバー、ギタリストが持っている世界観っていうのが僕が持っていない世界観なんですよ。マリスミゼルってわかりますか?
葛:わかりますわかります。Gacktさんが居たバンドですよね。
七:そうそう。ああいう西洋系のバンドだったんですよ。それを表現していくって意味ではアリなのかなっておもいますね。面白いだろうし。
葛:もしかしたら、何かきっかけがあれば違う世界を表現する七瀬さんが見られるかもしれないと。
七:そうですね。
葛:よし、ギタリストさん!連絡してください!!
七:(笑)
葛:ギタリストといえば、ひきぷろ!(正式名称はHiKiko→me Project)こちらもギタリストの桂也(けいや)さんとお二人でやっておられますよね?
七:そうですね。僕はミシカもそうですけど、元々ギタリストと活動したいなって思っていて。というのも曲をつくるときにドラムとかベースの打ち込みは自分で出来るけど、僕楽器が出来ないんでピアノとかを打ち込めないんですよ。
葛:はいはい。
七:でもバンドサウンドだったらギターがいればなんとかなるし、なんならギター一本でアレンジも出来るじゃないですか。要するに曲を一曲完結させるには楽器が出来ない僕の場合、ギタリストがすごい必要だったんですよね。
葛:なるほど。
七:歌い手活動しだした時にオリジナル曲も出したいなって思っていたので。知り合いの紹介で桂也さんを知って、まずはコラボしようってことで出したのがシドのレイン。
葛:うんうん。
七:で、そのすぐくらいに僕が考えている企画を桂也さんに伝えて、一緒にやりませんかって誘ったのがきっかけですね。
葛:ほぇ~。どんな企画だったんですか?
七:僕は最初レインみたいな動画を継続的に出すことを考えて桂也さんを誘ったんですけれど、桂也さんが「歌ってみたを出すだけじゃなくて、例えば人狼とか色んなゲームをやってみたりだとか、色んなゲストを呼んで雑談コラボをしたりだとか。音楽がベースなんだけど音楽だけに捉われない、そういうことをやりたい!」って言ってて。僕もそれ聞いて楽しそう!って思って。それがひきぷろのコンセプトになりましたね。
葛:なるほど~。いいですね。
七:だからABCの企画もひきぷろでやったんですよね。
葛:Acid Black Cherryのファンが集って語っていた企画ですね。
七:そうですそうです。
葛:それもひとつのエンターテインメントだし、そうやってバラエティーに富んでいる方が遊び心があって見ている方も面白いですよね。
七:うんうん。名前の由来も色々バラエティーに富んでいて。
葛:ほう。
七:楽しい空間に皆を引き込む!ってのもありますし、あとは引きこもり。コロナ禍だったからっていうのもありますし。
葛:うんうん。
七:んで『HiKiko→me』ってHomeももじってたりとか。桂也さんが考えてくれたんですけど。こうやって色んなコンセプトが込められてる名前ですね。
葛:すごい素敵な名前ですよね。
七:あとロゴ!僕が作ったんですけど『HiKiko→me』のHは僕の紘のHだし、Kは桂也さんのKだから、そこだけ大文字にしてお互いの好きな色をつけました(笑)
葛:ロゴまで作れるんですか七瀬さん・・・
七:作りました!(笑)
葛:いよいよ凄いな・・・
七:いやいや(笑)まぁこれからも色々企画してエンターテインメントを届けていけたらいいなと思ってます。
葛:応援してます!
七:ありがとうございます。
葛:七瀬さん的に、今後どういう自分になりたいかとか皆に見せたい未来像とか、そういうものはあったりするんですか?"エンターテイナー七瀬紘"として。
七:うーん。僕はずっとこのスタイルでやっていきたいです。何か大きなきっかけがない限り変わることはないと思います。
葛:うんうん。
七:僕の中では続けるかやめるかの二択なんですよね。転身とかはなくって、どうしても出来ない事情が出来てやめるのか、ずっとこのスタイルでやっていくのかの二択。それこそ歌手になって自分のラジオ番組を持つところが最終目標ではあるんですけれど、僕自身そんな若い方でもないからこれ以上ステージが上がることも多分ないかなって思ってます。
葛:うんうん。
七:だし、他のフィールド、他の配信アプリに行く気もない。事務所に入ろうとかも思っていないんです。ずっとこのまま。でもその中で出来ることが増えたらいいなと思ってますし、自分が思うエンターテインメントをこれからも貫き通せたらいいな、緩く長くやっていけたらいいなと思ってます。
葛:着いていきます!
七:ありがとうございます(笑)
葛:出来ることが増えたらいいなと思ってると仰いましたが、近々新しいことに挑戦するみたいですね。
七:そうですね。6月22日にオフラインでのライブに参加させていただくことになりました。
葛:ビッグニュースですよ、ビッグニュース!
七:(笑)これまでのバンドでは恒例のようにやってきたことですが、約5年ぶり?ですかね。歌い手になって初のステージになります。
葛:いやぁたのしみ!
七:ありがとうございます(笑)くずめいさんも来てくれるんですよね?
葛:はい。行かせていただきます。もれなくくずめいにも会える!
七:会える(笑)
葛:しかし、七瀬さんの地元ではない場所での開催ですが、出演を決められたきっかけはなんだったんですか?
七:そうですね。大阪ではありますが、せっかくの仲良くさせていただいている黒山羊(くろやぎ)さんからのお誘いなので、旅行がてら行こうと決断しました。
葛:うんうん。美味しいものいっぱい食べてくださいね!
七:はい(笑)
葛:ライブまで1ヶ月を切っているということで、今準備がお忙しいところだとは思いますが、ライブに向けての意気込みなんかはありますか?
七:そうですね。ブランク的なものもあるかと思いますが、みんなで一緒に楽しめたならなと思ってます。ライブはみんなで作るもの!そのひとつのピースになれるよう自分を全部出し切ろうと思います。
葛:いやぁ〜全力でヘドバンしたいところなんですが、私三半規管が激弱で・・・(笑)後方腕組みおばさんと化しているかもしれません(笑)
七:全然大丈夫です(笑)ご自身のスタイルで楽しんでいただけたらなと思います。
葛:ありがとうございます(笑)いやぁ七瀬さん、今日はどうでしたか?なんか話し足りないことあります?
七:だいぶ話しましたからねぇ(笑)でももっともっと話すと時間が足りないです(笑)
葛:確かに(笑)だって人生聞いてますからね(笑)
七:そうそう(笑)でもやっぱりこういう機会がないと、なかなか自分の人生を振り返ったりしないじゃないですか。結構思い出に浸りながら話せたんで良かったなと思いますね。
葛:うんうん。それこそ振り返ることによって、自分の活動目的とかを再認識出来ますものね。初心にかえるじゃないですけど。
七:うんうん。
葛:このインタビューが七瀬さんにとって、そしてリスナーさんにとって、一つのエンターテインメントとして形になっていることを願っています。
七:なっているんじゃないですかね。
葛:それならよかったです(笑)七瀬さん、本日は貴重なお話をたくさん聞かせてくださり、本当にありがとうございました。楽しかったです。
七:僕も楽しかったです。こちらこそありがとうございました。
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ということで、今回は『七瀬 紘』さんにインタビューさせていただいた様子を前編・後編と2つに分けて投稿してきましたが、いかがでしたか?
私個人としては、七瀬さんの魅力がギュッとつまった記事に出来たのではないかと思っております。
少しでも七瀬さんに興味を持ってくださった方は、下のリンクから各SNSをチェック、そしておすすめ動画もぜひぜひ見てみてくださいね。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
NEXT INTERVIEW ➟ coming soon....
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