【葛布織り】経糸と緯糸の関係
10月も最終日となりました。
先日の葛降り始めの記事に続き、今回は「葛の糸のうねり」についての話です。
私の織る葛布の手法は、多くを静岡県に伝わる方法に倣っています。葛の繊維の平らな光沢を最大限に生かす方法です。具体的には、経糸に細い糸を使い、葛の糸の表面に出る面積が広くなるように経糸密度と織り密度を考えます。密度が粗いと光沢はもちろん出やすいですが布の強度に関わりますので、実用面との兼ね合いを考える必要があります。
さてここまでの話は織りの全体に言える一般的な話ですが、ここからは私個人の経験上の話になります。
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