胸のしこりを取るまで。(1)
1年半前、毎年のことではあるが
会社の健康診断で乳房のエコーを撮った。
若い時に乳腺症という分泌液が出てきてしまう病気になり
(とはいえ悪性ではなかったが)
気にはなっていたので毎年受けていた。
エコー室は基本的に着替え後が暗くなり、
寒くない状況で検査してくれるので
緊張感なく検査ができるのでいつもリラックスしていた。
しかしその時の検査は違うものになっていく。
撮影時間が異様に長く、特定の場所に検査員の女性が
しつこく器具をあてがっていた。
(ジェルもあるので痛いわけではない。)
検査員の女性は「何か、しこりが間違いなくあるので
うちは検査専用機関だから結果が遅くなるので、
心配だったら早めに専門機関を受診してください。」
と内緒で教えてくれた。
本当はダメなのに、いい人だと心から思ったし
私は多分、一生この検査員の方を忘れないだろう。
私は当初の検査機関で受けたマンモグラフィーの画像を持参し、
すぐに都内の乳腺外科を受診した。
すると、なんと!
検査機関のマンモグラフィーにはしこりが写っていないと言われた。
(左胸のアバラのキワにしこりがある為、挟みきれなかった?)
エコー検査をしてくれた彼女が、私のしこりに気づいてなかったら
と思うと、恐ろしくてたまらない。
ということで
今一度のマンモグラフィーとエコー、MRIの検査を行った。
前の検査機関のマンモグラフィーで写っていなかったしこりが
キワの胸寄せて寄せての2回目のマンモグラフィーで写った。
なんとも恐ろしい。
こんなこともあるんですね、
マンモグラフィーだけで安心してはいけません。
必ずエコーもやりましょうね。
3センチと割と大きなしこりとのことで、針生検することになった。
胸の脇から針をさして、組織を取って、良性か悪性か調べるのだ。
なんか怖かったけど、病気が大きくなるのはもっと怖い。
麻酔を打って、針生検が始まった。
バチンバチンと音がした。
これは、針生検?マンモトーム?(多分針生検。)
詳しくわからないまま、検査が終わり、
「何日か後に結果を聞きにきてくれ」とのことだった。
結果の日まで気が遠くなったが、もう普通に生活するしかなかった。
恋人もおらず、家族に報告するだけだが
親に話すことが一番気が重いものだ。
結果は良性だった。
安心した、本当に安心した。
腫瘍は4-5センチになると切除対象で、
自分の3センチは取らずに様子を見ていても良いとのことで
しばらく様子を見ることになった。
今思えば、この小さかった時に早めに取ってしまったほうが
本当はよかったんじゃないかと思ったが
後の祭り、無駄だ。
半年後にも検査に行き、次は一年後で良いと言われた。
その一年後の検査に、2020年3月、行ってきた。
結果は4センチに増大。
1年で1センチ大きくなっていた。びっくり。
そもそもいつできたんだろう?急に3センチにもならんだろうに。
チクチクは結構前から痛かった気がする。
ピンポン球かゴルフボールぐらい、でか。
切除対象なので紹介状をもらうことになった。
一番近い大きな病院紹介するから、◯◯病院でいいかな?
と言われ、昔からかかっている病院なので「はい。」と答えたものの
その病院はそれを得意としているのか、不安になった。
「良性とるだけだから、たくさん待つ大学病院よりかは
◯◯病院の方がいんじゃない?」と先生。
うーん、、
それよりも自分が納得して話せる先生がいいなぁと思い、
「紹介状って書いてある病院違っても使えますか?」
と聞いたら「全然大丈夫よ!」と教えてくれた。
なら、いいやとりあえずどこの病院書いてもらっても。
勉強になったな、他の病院でもいいんだ。(私が無知なのか?笑)
ゆっくり病院探しができる。とはいえ、生理中とか近くなると
しこり部分が痛くなるのは気になるので
早めに手術のできる専門医にかかりたい。
自分の生活圏にどんな乳腺先生がいるか調べてみたら
近年別の病気で世話になった病院に名医がいるとのこと。
早速メールを送ったら、週末に運よく予約が取れた。
その先生は葉状腫瘍の可能性があるかもなので、ちゃんと検査して
判断してくれるとのこと。
とりあえず、病院に行って、切除が終わるまで、
自分への記録用と、
同じ不安を抱えて検査に挑んだり、
検査さえも怖くていけなかったり、
しこりができるとどんな検査や処置をしていくのかを
意外と調べても情報がない!なんて人に読んで欲しいので
書いていこうと思います。