聴いた曲を紹介する日記(番外編):ガンダムシリーズの次回予告BGM7選
アニメに欠かせない次回予告とその音楽、今回は地上波で放送されたガンダムシリーズの次回予告BGMの中から、特に好きなもの、YouTubeMusic等サブスク配信で聴けるものをとりあえず7つ選んでみました。
■機動戦士ガンダム:ガンダム大地に立つ/松山祐士
まだ今のような「ガンダム」のイメージが明確に定まっていない初代は、今のガンダムの「単なる勧善懲悪のヒーローロボットアニメではない」イメージと比較すると「子供向けヒーローロボットアニメ感」が強いけど、これはこれで好き。
■機動戦士Zガンダム:予告用音楽/三枝成彰
初代ガンダムの音楽の良い意味での「子供向けヒーローロボットアニメ感」と比較すると、Zガンダムの音楽は基本的にずっと重い。次回予告BGMも例外ではなく、今にして思えば音楽だけで既に物語に不穏な空気が漂っていた。
■機動戦士Vガンダム:野辺の花/千住明
機動戦士Vガンダムは物語の重さに対して意外とBGMは穏やかで、次回予告BGMも穏やか。
音楽の雰囲気だけ言えば「世界名作劇場」のような優しい雰囲気。
Zガンダムは劇伴の曲調と物語の重さがリンクしていたけど、Vガンダムは劇伴の曲調と物語のギャップが結果として重さとなって作用している。
■機動武闘伝Gガンダム:最強の証〜キング・オブ・ハート/田中公平
地上波ガンダムシリーズの中の怪作にして傑作、「各国の代表が自国のガンダムで地球をリングにして決められたルールの中で戦う」という、それまでのガンダム文脈を全部ぶっ飛ばした物語軸を持つ機動武闘伝Gガンダムは、物語自体も良い意味でひたすら暑苦しかったが、次回予告もきちんと暑苦しい。導入部こそそれまでのガンダムシリーズを知っていればいるほど面食らったものの、クライマックスにかけてはきちんと「ガンダム」らしい重厚な(しかしそれと同時にきちんと暑苦しい)ストーリーで、途中で「ガンダムらしくない」という理由だけで見るのをやめなくてよかった……と思う。
■新機動戦記ガンダムW:コードネームはヒイロ・ユイ/大谷幸
作中で主に主人公の一人ヒイロ・ユイの戦闘パートで流れる曲「思春期を殺した少年の翼」のアレンジ。
「思春期〜」の王道オケロックアレンジも良いけど、予告用BGMはメインパートのサックスの色っぽい音色がスタイリッシュでかっこいい。
機動戦士ガンダムSEED:Gundam出撃/佐橋俊彦
個人的に、ガンダムシリーズ以外を含めた次回予告BGMの中でもトップクラスに好き。地上波ガンダムシリーズは物語が「宇宙世紀」を舞台にしたものではなくなりオリジナル路線になったこともあって、途中から「機動戦士」を名乗らず、新たな名を冠していたけど、宇宙世紀とは違う世界線の物語ながら、改めて「機動戦士」を名乗っている影響か、「旧来のガンダムらしい壮大な物語を予感させる雰囲気」と「今風の新たなガンダムを描く期待感を感じる雰囲気」のバランスが絶妙だと思う。
■機動戦士ガンダムUC:RX-0/澤野弘之
ガンダムUCといえば、あまりにも壮大で荘厳な曲すぎて「完全勝利の時に流れるBGM」としてネタ的に擦られまくっている「UNICORN」が有名だけど、ガンダムUCは他の曲も基本的に壮大で荘厳だし、当然次回予告BGMも壮大で荘厳。
こうして比べてみると、作品によってどの程度事前に世界観や物語が作曲家に伝えられているかはわからないけど、「音楽だけでそのガンダム作品がどんなガンダムか」をある程度掴むことも可能なような気がする。
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