青い血


乾いた薪をくべる頻度とその適切さに裏付けられた焰の強さを私は知っている。 


弾ける音、揺れる煙に紛れて誰かが錆び付いた画材に隠してきた情熱を投げ入れたこと。

そして君は一月の残り火のよう。瞬きを繰り返す悲しみを讃え、彗星を抱き続ける。


生彩を欠いた水彩の精彩を描いた彗星を。

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