つうといえば

 ものすごく気の利いたコメントの返信があった。一言どころか、一文字未満で胸をさされて思わず「えっぐ……」と讃嘆の声をあげてしまった。俺が平安貴族ならすっかり恋に落ちて名うての歌人に返歌の代筆を依頼していたところだ。俺は残念ながら平安貴族ならぬ昭和ゆとりだからそれ以上の返しは諦めてこんな記事を書いている。

 本文の流れを含めてあまりにも綺麗にオチているので万人に紹介したいが、さすがに気恥ずかしく無粋なので黙っておく。たまたま誰か敏感な人の目に留まるのを期待しよう。

 馬が合う、反りが合う、打てば響く、音を知る、琴瑟相和……つうかあの仲に相当するような洒落た語句は色々あるけれど、それを超えてくる、期待以上の反応が返ってきて満足できる、みたいな意味を表す慣用表現はないものか。

 ぴえん超えてぱおん

 かあ超えて……こお?うーん、微妙。そもそも「かあ」が最初から強すぎるんだよな。どうせ若者には「つうかあの仲」なんて語は通じないんだから、いっそのこと「期待以上の反応が得られること」を「つうといえばかあ」ということにしてやろうか。

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