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推薦図書_ファクトフルネス②

前回に続き推薦図書ファクトフルネスについて書いていきます。

「パターン化の本能」という本能について、以下のような問いがあります。
世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?
A 20%
B 50%
C 80%

答えは皆さんも想像してみてください。

世界の大多数の人、特に先進国と呼ばれる国に住んでいる人は特に思い込みや先入観で物事を見てしまっている可能性があり、この問題も間違える可能性は大いにあります。

ビジネスの面ではこれにより大きな機会損失をもたらしている可能性があります。

例えとして書かれていたのですが、ある生活必需品を販売する会社が生理用品の企画を出し合ったときに、先進国の人は生理用品の小型化を望んでいるということで、小型化の話しで大いに盛り上がったそうです。結果ヨガ用の商品を作りました。

しかし、世界を4つに分ける視点でいくと一番貧困である4番目のステージを超えた数十億人の人たちがいる2番目、3番めのステージの人たちは小型化よりも、むしろ仕事中でも安心できる大型のものを望んでいるという事実がありました。

それに気づいていなかったのです。

世界を2つに分けてしまっていたがために出ててきた企画は1番目のステージの人たち向けの企画であり、人口でいくと2番目、3番目のステージの人たちの方が圧倒的に多いのです。

それを見逃した機会損失は計り知れないということが書かれています。

人は一度経験したことをパターン化し、それがずっと続くと思ってしまうところがあります。

仕事のルーティン化もそうですが、一度ルーティン化したものはその後もずっと続くと信じて変化しようとすると反対の意思が働いてしまいます。

周りの環境の変化に合わせて、仕事のやり方を変えるべきなのですが、パターン化されたものはどうしてもそれを維持しようとしてしまうようです。

企業は環境適用業と言われるように、仕事もその都度見直して変化、進化していかなければゴーイング・コンサーンとして企業の目的を果たすことができなくなります。

次回、日本の家電製造業が他国のライバル企業に遅れを取った要因の考察をファクトフルネスを参考に考えてみたいと思います。
それではまたです。

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