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デカくて丈夫で飼育も簡単♪ ジャワ島の暴れ馬 ダイオウヒラタ
こんにちは!Stag Beetleです。
今回はダイオウヒラタについてご紹介したいと思います。
ダイオウヒラタの学名は『Dorcus.bucephalus』と言い、"bucephalus"は牛の頭を意味しております。
大顎の形は正に牛の角そのものですよね。
また、bucephalusはアレクサンダー大王の愛馬の名前でもあり、和名のダイオウはここに由来しているそうです。
ダイオウヒラタはその名に劣らず、丈夫で大きくカッコいいクワガタで、幅広い層から人気の種でもあります。
ところが意外にも『お手頃』なクワガタで、1ペア2,000円〜5,000円で買えちゃうばかりか、ホームセンターなど意外と身近なところでも売られていたりします。
しかも飼育は簡単なので、お子様や初心者の方にもおススメ出来るクワガタです。
この記事を読んで、興味が湧いたら、是非飼育してしてみてくださいね♪
成虫の飼育方法
飼育には、飼育ケース・マット(おが屑やヤシガラ)・止まり木・エサ(昆虫ゼリー)が必要になります。
クワガタはケンカするので基本的には1ケースに1匹の個別で飼育しましょう。
エサは無くなったら新しいエサに交換しますが、カビが生えたり乾燥したりすると食べないので、3〜4日に一度はエサの様子も観察してあげてください。
その際、ケース内が乾燥していたら霧吹きで保湿を、糞尿で汚れて(臭って)いたらマットの入れ替えをしましょう。
温度管理
ダイオウヒラタはジャワ島の山間部(標高1,500m付近)に生息しているため、20〜25℃程度の涼しい場所を好みます。
といっても、一日中30℃を超えるような場所でなければ、すぐに弱ってしまうということはありませんのでご安心ください。
夏場は玄関の下駄箱の下や床下など、直射日光の当たらない比較的涼しい場所を選べば常温飼育も可能です。
ただし、常時30℃を超えていたり、多湿で蒸れたりすると寿命が短くなってしまうので、飼育場所の温度や湿度などはあらかじめ確認しておきましょう。
また、冬は15℃以上で管理することをオススメします。
というのも、ジャワ島には冬が無いので日本の厳しい寒さには耐えられない場合があるからです。
凍結しなければ冬眠して越冬することもありますが、あまり寒さには強く無いので、屋外などの極端に寒いところで管理するのは控えた方が無難です。(ちなみに、日本のヒラタクワガタも東北地方以北には生息していないので、ヒラタクワガタという種が寒さに弱いのかも知れません)
上手く管理すれば1年以上生きますので、大事に飼育してあげてください。
産卵方法
ダイオウヒラタは他のヒラタクワガタと同じく、固く詰めたマットに産卵します。
産卵させる際の適温は23〜25℃です。
それ以下でも以上でも卵の産みが悪くなりがちです。
産卵させる場合は上記の温度帯でエサを切らさないように気をつけて、およそ1ヶ月ほどほじくり返さずに静かに管理しましょう。
産卵についての詳細は下の記事にも書いていますので、よかったら参考にしてください。
なお、野外採取された個体は、ほとんどの場合交尾済みですので、メス単独でも産卵させることが可能です。
野外品のメス単品なら1000円程度でも購入出来るので非常にお手頃ですよ。
幼虫の飼育方法
産卵ケースにメスを入れてから1ヶ月したら、メスを取り出しましょう。
その頃にはケースの側面や底に卵や幼虫が見えていると思います。
幼虫を取り出すのはもう1ヶ月半くらい経ってからです。
大体100円玉くらいのサイズ(2令幼虫)まで育ったら割り出して個別飼育に移ります。
幼虫のエサには、菌糸ビンや発酵マットを使います。
どちらでも大きくなりますが、管理が容易で大きく育ち易いのは菌糸ビンだと思います。
割り出しから羽化までは、メスで3〜4ヶ月、オスで6〜8ヶ月ほどです。
使用するビンのサイズと本数は、メスは800cc1本。
オスは1本目が800cc、2本目は2,300cc以上あると安心かと思います。
幼虫飼育の適温も成虫飼育と同様ですが、20℃で管理出来ると幼虫期間は長くなりますが安定して大型化しやすいです。
なお、蛹室を形成したら出来るだけ刺激を与えないようにし、極端な温度変化も避けるように気をつけましょう。
大きく羽化させる方法(考察)
サムネイルの個体は、初令割り出しで1本目800cc、2本目2,000ccで羽化した個体です。
常温飼育だったため6ヶ月ほどで早期羽化しました。
そのため2本目が2,000ccでも足りましたが、20℃で管理する場合はもっと大きいビンが必要になると思います。
感覚的には2令割り出しで1本目に800cc(3ヶ月)、2本目で2,300〜3,200ccに入れて羽化まで持っていくのが良いのかなと思います。
上手に育てれば90mmに達するので、国産種には無い迫力を感じると思いますよ!
それではまた!
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