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オオクワガタは冬眠させた方が長生きするし卵も産む

こんにちは!StagBeetleです。

朝晩の冷え込みが厳しくなり、クワガタも冬眠を始める時期になりました。

クワガタをブリードしていて気づいたのですが、オオクワガタやグランディスオオクワガタのように、体内時計がしっかりしていて季節に敏感な種は、冬眠して冬を越した方が翌年の産卵数が安定しているように思います。

反対に、冬眠させないで冬を越すと無精卵空砲(産卵痕はあるけど卵が無い)というトラブルが起こり易い上に、採れた幼虫の死亡率も高いように感じています。

なので、我が家ではオオクワ系は来シーズンの産卵に備えてしっかりと冬眠してもらうことにしています。


ところで、何故このような現象が起こるか疑問に思いませんか?


私の考察ですが、おそらくこれにはクワガタの老化が関係しているのではないかと考えています。

というのも、クワガタは飼育温度によって寿命の長さが変わってきます。

高温管理だと短命に、低温管理だと長寿にといった具合です。

このことは、クワガタには一生分の代謝量がある程度決まっていると考えれば説明がつきます。

高温下ではクワガタは代謝量が増え、エサをたくさん食べて精力的に活動します。
ですが、このような状態が続くとクワガタはどんどん老化して、短い間に寿命を迎えてしまいます。

一方、低温下ではエサ食いが落ち着いて動きも緩慢になりますが、代謝量を抑えているため長寿になります。

代謝量が多くなるほどクワガタが老けると考えれば、低温で管理した方が若い状態を保てるということになりますから、『冬眠(代謝が低くなる)して冬を越した個体は、若さを保ったまま翌年の産卵シーズンを迎えることが出来るから産卵数が安定する』 と説明が付くのです。

もちろん個体差もありますし、羽化時期によっては冬眠しないで産卵シーズンを迎えても全く問題ないケースもあります。

ですが、100%成功する保証が無いのが産卵です。

特にオオクワ系は産卵シーズンを逃すとブリード計画が台無しになるので、種親には万全を期しておきたいものですね。

この記事が読者様のブリードに役立てば幸いです。

それではまた!


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