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目指せ90mm 巨大アンタエウスの育て方

こんにちは!Stag Beetleです。

この記事では、アンタエウスオオクワガタ を大きく育てる方法をご紹介していきます。

ここに書いてある情報は、90mmオーバーを作出した経験のあるブリーダーさんから直接聞いたことや、書籍・SNSなどから信頼のおける情報を収集し、まとめたものなのできっとお役に立てると思います。

是非、一読して皆様のブリードにお役立てくださいませ!

種親選び

まず、巨大アンタエウスオオクワガタ のブリードを始めるにあたって必要なのが種親です。

クワガタには大型血統というものがありますので、より確実に大型化を狙うのであれば血統モノのペアから始めるのもありだと思います。

しかし、筆者が伺ったブリーダーさんの中には、ワイルドの子(WF1)で90mmを達成した方もおりますから、必ずしも大型血統を入手しなければならないという訳でも無いようです。

また、何人かのブリーダーさんに伺ったところ、ヤフオクやショップなどに流通している一般的なCB個体からでも十分に大型化させることは可能との事です。

その場合はオスで85mm、メスで50mm程の体長が有ることを目安に種親を決めると良いようです。

ペアリング(交尾)

アンタエウスオオクワガタ は羽化してから4ヶ月ほどで生殖活動が可能になります。

オスもメスも羽化から4ヶ月以上経過していて、エサ食いが良く元気に活動していることが確認出来れば交尾&産卵の準備が出来たと考えて大丈夫です。

交尾させる場合は、中ケースでオスとメスを1週間程度同居させるか、目の前で交尾させるハンドペアリングという方法があります。(交尾の様子は下の動画から見ることが出来ます。)

いずれにしても、この間は20℃〜25℃で管理するようにし、同居させる場合はエサを切らさないように注意してください。

【⚠️注意】
温度が低いと活動が緩慢になり、交尾が成立しないことがあります。
また、25℃を超える高温はクワガタの寿命を縮めるため、直射日光の当たらない涼しい場所で飼育しましょう。
同居させる場合はエサが切れるとメスがオスを捕食する場合があるのでエサを多めに入れると良いでしょう。

産卵

アンタエウスオオクワガタ は硬く詰めたマットに産卵するので、中サイズ以上の飼育ケースに8割程度まで微粒子発酵マットを硬く詰めて、産卵セットを作成しましょう。

産卵セットが出来たら、ペアリング済みのメスとエサを入れ、25℃前後の温度帯で1ヶ月程度管理します。

暫くの間、メスがマットに潜りっぱなしになりますが、マットの中に坑道を掘って産卵するので、そのまま放っておいてください。

どうしてもマットに潜らないという場合は、マットの詰め方が硬すぎるという理由が考えられます。
その場合は以下の記事を参考にしてみてください。

産卵セットにメスを入れてから1か月後、メスがマットの上を徘徊しているタイミングでメスを取り出します。

産卵セットはまだ割り出しません。
そのまま20~25℃の温度帯で、さらに2ヵ月あまり管理し、卵の孵化と幼虫の成長を待ちます。

【⚠️注意】
エサが切れるとメスが卵や幼虫を食べてしまうので、エサは切らさないように気をつけてください。

幼虫割り出し

メスを産卵セットから抜いて2ヵ月ほど経つと、正常な卵はすべて孵化し、2令幼虫に育っていることと思います。

ここまで育ったら割り出しです。

アンテの場合、初令で割出して菌糸ビンに投入してもサイズに優位な影響はないので、2令中期くらいで割出した方が菌糸ビンの交換数が抑えられてお得です。

割り出した幼虫は800㏄の菌糸ビンに1頭ずつ投入し、個別で飼育します。

飼育温度

大型個体を作出するうえで、温度管理は欠かせません。

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