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風邪で寝込みながら、新年の抱負をかんがえる

「今年一年、あっという間だったね…….」

12月、会う人会う人にお決まりのように言っていたこのセリフ。その文字通り、2024年は目の前をヒュンと駆け抜けていってしまった気がします。この一年なんだったんだろうか…….。

ちょっとの寂しさと、何かをとりこぼしているようザワザワした気持ちを抱えつつ、淡々と毎日が過ぎていた12月も終わりごろ。突然娘がボーンと熱を出したのでした。

測ってみると、40度超え。すこし前までケラケラ笑っていたのに、今では布団にグルンとくるまって、ほっぺを赤くしてソファの上で寝ています。
これは大変だ!と、アイスノンを当てたり、りんごを剥いたりと、甲斐甲斐しく娘の世話をしていたら、だんだんと私のほうもだるくなってきて。おそるおそる測ってみると、やっぱり、39度あたり。

あぁ、なんか始まったみたいだな、、、、と思ったのでした。

そこから急いで病院に行くと、案の定、インフルエンザの診断です。
感染のおそれのある日程を聞いてみると、1週間はみたほうがいいとのこと。年末は岐阜の実家でゆっくりしようと思っていたけれど、指折り数えてみると、大晦日までは無理なことが判明したのでした。チーン、、、、、(泣)

そのあとは、あれよあれよと息子と夫もインフルエンザにかかり、家族全員、ひたすら寝込む年末がはじまりました。

ソファで寝転がりながら、年末の特番をだらだら見たり。
料理をする力もないし、そもそも食べる気にもなれず。とにかく食べられるものを、食べられるときに食べようということで。果物やゼリー、アイスクリーム、ヨーグルトなど甘々な食事だったり。
お風呂も昼の3時くらいに入っちゃって、そのあとはみんなでまたソファに寝転がるといった感じ。

書いていて自分のことながら、もっとちゃんとしたら早く治るだろうに、、、、、と思うのですが。
ひとついいことは、「インフルエンザだから何もできなくてもいい」「むしろ、何もしないほうがいい」という大義名分があることかもしれない。

とにかく暇な時間を思う存分味わいつくす年末となりました。

そういえば、何も楽しいイベントはなかったものの、子どもたちはずっとご機嫌だったような気がする。私たちが落ち着いていたからだろうか? 何か生産的なことをしようという発想にはピクリともならず、始終気持ちも穏やかだったのでした。

そうか…….、暇はご機嫌をつくってくれるのかもしれない。
そう考えると、暇な時間って、すっごく贅沢な気がしてきました。

いつもはやるべきことに追われている気持ちで、効率の良さを考えたり、何かいい動きをしよう、何か生産的なことをしようと頭が動いている。それはそれで大事なのだろうけれど、やっぱりそれだけでは寂しい。人生の醍醐味は、むしろ、無駄な時間にあるような気がする。

効率の良さはちょっと一旦置いておいて。
やったほうがいいことも、そこそこに。
あえて遠回りをしてみたり、同じ場所にドシっと座ってみたり。
思いつきで何かを作ってみたり。
なにもせずに、ゴロゴロしてみたり……..。

今年の目標は「無駄なことをたくさんする」にしてみようかな。
一見ハードルがすごく低そうで、案外むずかしいことな気もする。

一年のおわり、どんな気持ちになっているでしょうか。去年みたいにまた駆け抜けていくかもしれない。でも、またそれもそれでいい気がする。今年はどんな一年になるかなあ。

あたらしい気持ちで一年をスタートできることが嬉しい。

そらがまっかだよー!と子どもに教えてもらい見た、年末の燃える空
いそいで年賀状を仕上げる息子


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桒原さやか(くわばらさやか)/ スウェーデン人夫と子育て奮闘中。
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