北欧の子育て。自分の好きなことを見つける。
「なんでもいいから、好きなことが見つかるといいね」
北欧に住むママやパパから、よく聞く言葉です。
自分の好きなことを見つける。
好きなことを、伸ばしていく。
これを子育てのひとつの目標にしているパパママが北欧では多いように感じます。デンマーク・コペンハーゲンに住む2人のママである、ペルニッレさんはこんなことを教えてくれました。
「子どもにいちばん伝えたいのは、自分がやりたいことを叶えるにはいろんな方法があるということ。その方法に正しいも、まちがっているもないわ。それに、だれかと比べるものでも、競争するものでもないわ。」
北欧に住むひとたちに子育てについての話を聞いていると、その中心にはいつも「自分」という軸があるように感じるのです。
自分は、どう感じているんだろう?
自分は、何が好きなんだろう?
自分は、何をしているときが楽しい?
こんなふうに、自分のことを知っていくサポートをすることが子育ての中心にある。そんなふうに感じます。これって、すごく北欧らしいな〜と思うんです。
スウェーデン人の夫と暮らしたりする中で、わたしも子育てについていくつか意識するようになったのですが。あらためて考えてみると、そういえば「自分を知る」ということにつながっているのかも……と思えてきました。わたしがどんなことを意識しているか、ちょっと書いてみたいと思います。
(1)子どもだって、自分で決める
何かするときにも、どこかに行くときでも、まず聞くようにしています。
「何がしたいの?」「どっちがほしいの?」「どうしたいの?」と。
これは、スウェーデン人の夫が子どものときに親がずっとしてくれていたことでもあります。
実際にやってみると、本当に時間がかかるんですが、、、、。
自分が何を感じているのかを考えて、言葉にできるということは、あらゆる場面で自分を救ってくれると思うので、時間がかかってもできるようになってほしいなと思っています。
2)男の子がピンクを好きでもいい。
日本でもだいぶ意識が高くなってきていると思いますが、スウェーデンや北欧では男女平等な考え方が生き方にも仕事にも、とにかく選ぶことに全て浸透していると感じます。あらゆることにおいて、もっているイメージや、こうしたほうがいいというイメージを、子どもたちに押し付けたくないなと思っています。
この子は何が好きなんだろう?
真っ新な状態で、子どもが興味を持つものがこれから楽しみです。
3)比べない。言葉にしない。
他の子を見ていて、ついついうちの子は、、、と考えてしまうこともゼロではないんですが。思ってしまうことはある程度あっても、それを言葉にしないようにしようと決めています。
子どもって思っているよりも、たくさんのことを理解しているし、感じ取っているなということは忘れないようにしたいです。
4)子どもは小さな大人。
北欧のママパパは声を荒げて怒っているのをみたことがないかもしれません。実は、法律で子どもに対しての言葉の暴力は禁止されているんです。
怖がらせることで、子どもに教えない。
大きな声を出したくなることも、正直しばしばありますが、そんなときは一呼吸おくようにしています。安心という土台があるからこそ伸び伸びと子どもも成長できるのかなと思います。
自分の好きなこと。
スウェーデン人の夫が、北欧の人たちのことを話すときによくこんなことを言います。
「北欧のひとたちは趣味に生きてるよ」
仕事の休憩時間には趣味の話題でひとしきり盛り上がり。平日も仕事が終わったら急いで帰り、ささっと夕飯をすませたらその後はDIYやサイクリングを楽しむひとも多かったり。
初めて会う人から「あなたは何をすることが好きなの?」と聞かれることもしばしばありました。
趣味がそのひととなりを表している。ちょっと大袈裟かもしれませんが、それくらい自分の好きなことを見つけることは大事だと、北欧のひとたちは考えているのかもしれません。
とはいいつつ、こんなことを書いている私も、実は30代半ばくらいまで何がしたいのかも、何が好きなのかもよくわからず、ふらふらと人生に迷っていた(もしかしたら今も、、、?)苦い思い出があります。だからこそ子どもには、、、と思っているところもあるんですが。
好きなことが見つかるのは本当にすばらしいことだけれど。
「ゆっくりでいいんだよ。時間をかけて見つけていこうね」ということも、子どもたちには伝えていきたいです。
コペンハーゲンに住む、ペルニッレさんのかわいすぎる子供部屋。
ペルニッレさんのインスタグラムはこちらから
https://www.instagram.com/nullsterliving/
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