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なにかを決めるときに、考えておきたい1つのこと。

子どもたちを寝かしつけた後、夫と共にベットからのそのそと這い出て、忍び足で一階まで降りてきます。

そして、お酒やおつまみ(最近は柿の種のホワイトチョコがけが好き)をひそひそ声で用意して、テレビのスイッチを静かに押すのです。うっすら聞こえるくらいの、ささやかな音量で。

Netflixやアマゾンプライムなど、いくつか好きな番組があるのですが、そのなかのひとつにYoutubeの「never too small」があります。
ざっくりと説明しますと、小さな部屋で心地よく住んでいる世界中のひとたちをインタビューするというもの。あえて小さな家を選んでいるひとも多く、そのストーリーもまたユニークで面白いのです。

ある回で登場したのは、東京に住むご夫婦の住む家。一軒家を建てるのには小さなスペースなのですが、建築家の方の思考やアイデアで、すごく広くも感じるし、光も自然も感じて居心地もよさそうな空間になっています。

たとえば、建物の扉や窓がいつも見ない場所にあったり、床の高さもいろんな高さが組み合わされていたり。開放感を感じる場所がありつつも、ちゃんとひとりで篭れるスペースも守られていたり…….。

食い入るように画面を見ていたら、この家をデザインした建築家の方が、こんなことを言っていました。たしかこんな感じだったと記憶しています。

「大きいところと、小さいところ。
高いところと、低いところ。
開放感と、閉鎖感。
両方あるのが、人間らしい暮らしには必要だと思っているんです」

聞いた瞬間ドキッとしました。両方あるのが「心地いい」ではなく、「人間らしい」と言ったところがひっかかり、頭の中でその言葉がぐるぐると巡ります。

自分だったら、せまい家に住むとなると、どうやったら広く住めるか?そのことばかり考えてしまいそうな気がする。でも、その負とも取れる部分を、あえて作っていると言うんです。

カッコいいところと、カッコ悪いところ。
効率の良いところと、効率の悪いところ。
キレイなところと、キレイではないところ。
楽しいところと、楽しくないところ。
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どちらが良いでも悪いでもなく、いろんな面を持っていることが大事だといいうことなのかもしれない。

それは、人間らしいことかどうか?

今度なにかに迷ったときは、このことをチラッとあたまに思い出そうと思っています。






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桒原さやか(くわばらさやか)/ スウェーデン人夫と子育て奮闘中。
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