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「ガンダーラから日本へ」展
アフガニスタン中央部にバーミヤン渓谷と呼ばれる所がある。その谷の北側に大きい崖があって、壁画が描かれた多くの仏教石窟があり、2体の大仏が彫られていた。
大仏の周りには「太陽神」や「弥勒」のすがたが壁画で表現されていた。これらの壁画は6世紀後半から7世紀前半だと考えられています。
この地域はユーラシア大陸の文化が行き交った文明の十字路といわれた。7世紀にここを訪れた玄奘三蔵はこの地の仏教信仰について記したほど。
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しかし、2001年にこの貴重な遺跡はイスラム原理主義組織・タリバンによって破壊されてしまった。大仏は爆破されてしまった。
失われた壁画を新たに描き起こした図や、弥勒信仰がアジアに広がる様子を多くの彫刻や絵画から紹介する展覧会「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰ーガンダーラから日本へー」が2024年4月20日(土)から6月16日(日)まで龍谷大学龍谷ミュージアム(京都市下京区堀川通正面下る [西本願寺前])で開かれる。
かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を詳細に検討することで、壁画の新たな描き起こし図が完成。名古屋大学・龍谷大学の宮治昭名誉教授による監修のもと、京都市立芸術大学の正垣雅子先生が描いた貴重な学術研究成果だ。その完成を記念して原図が展示される。
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開館時間は午前10時から午後5時(最終入館時間は午後4時半)。
休館日は月曜日。ただし、4月29日(月)と5月6日(月)は開館。4月30日(火)と5月7日(火)は休館となる。
入館料は一般1,600円、高大生900円、小中生500円、小学生未満は無料。問い合わせは℡075-351-2500。展覧会特設ページは https://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/2024/bunmei/
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