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3.13原子力規制委会見

 「原子力に100%の安全はないし、2度と安全神話に陥ってはならない。そのために我々は規制ということを厳正に遂行してゆく必要があるし、そのための組織であり職員であると考えている」と原子力規制委員会の山中伸介委員長は2024年3月13日(水)に語った。
 2011年3月11日に東日本大震災・東京電力福島第一原発事故が起こってから13年経った後、初めての定例記者会見での発言だ。
 「この13年間、日本において地震、津波等の大きな自然災害が何度も起きている。このような自然災害に対して、東日本大震災の時に生じたような東京電力福島第一原子力発電所事故のような原子力災害を二度と起こしてはいけないと改めて強く思った次第です」。
 2011年3.11の後に出された原子力緊急事態宣言がまだ解除されていない状況について問われて、山中委員長は「解除は総理がご判断なさることと認識していますし、発電所施設の状況それから住民避難の双方を鑑みて、判断されるものと認識している」と述べた。
 そのうえで「一番大きな規制委としての役割」を、東電福島第一原発の「廃炉を着実に安全に進んでいくように監視助言すること」だとした。
 廃炉作業には遅れが生じている。溶解した燃料の固まり(デブリ)の取り出しについても、ロボットアームなど当初想定した段取りが上手くいかずに、延期が繰り返されている。デブリ成分の分析から始めるつもりだが、そのデブリを微量な分量ですら取り出せずにいる。
 高い放射性物質であることから取り出し作業中に再臨界が起きて、再び原子力災害が起きることを懸念しているという。
 

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