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ローランサンと同時代の画家

 20世紀前半に活躍した女性画家、マリー・ローランサンと同時代に活躍した画家たちの作品を紹介する「マリー・ローランサン ー時代をうつす眼」展が2023年12月9日(土)から2024年3月3日(日)までアーティゾン美術館にて開催される。
 キュビスムの画家として紹介されることもあるローランサンだが、自分に影響を与えた存在として同時代の画家アンリ・マティス、ドラソ、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックの名前を挙げている。彼らの様式を模倣することなく、パステルカラーの独自の画風を生み出した。ローランサンは同時代の状況を見つつ、時代の要請を理解して、自らの方向性を模索した。

《三人の若い女》を制作中のマリー・ローランサンの1953年頃の写真。マリー・ローランサン美術館 


 本展では石橋財団コレクションや国内外の美術館から、ローランサンの作品約40点、挿絵本等の資料およそ25点に加えて、同時代に活躍した画家たちの作品約25点、合計約90点を展示する。
 ローランサンの活動を多角的に紹介する。彼女は画家や彫刻家だけでなく、文筆家や詩人とも親しく、自作詩も発表していた。さらにはバレエの舞台装置や舞台衣装のデザインも手掛けていた。本展では、キュビスムの画家として活動していた初期から最晩年の大作《三人の若い女》に至るまで、ローランさんの幅広い活動を紹介する。

マリー・ローランサン《プリンセス達》1928年、大阪中之島美術館
マリー・ローランサン《三人の若い女》1953年頃、マリー・ローランサン美術館


 さらには、ほかの画家たちとも交流していたローランサンが画業を始めた初期に出会ったブラックやピカソをはじめ、藤田嗣治など、同時期にパリで活躍していた画家たちの作品を合わせて紹介する。

アーティゾン美術館外観


 アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2)の開館時間は午前10時から午後6時まで(2月23日を除く金曜日は午後8時まで)。入館は閉館の30分前まで。休館日は月曜日(1月8日、2月12日は開館)。12月28日~1月3日、1月9日、2月13日は休館。
 日時指定予約制。2023年10月10日(火)よりウェブ予約開始。ウェブ予約チケット1800円、窓口販売チケット2000円、学生無料(要ウェブ予約)。中学生以下はウェブ予約不要。展覧会詳細ページはhttps://www.artizon.museum/exhibition/detail/561□

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