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平山郁夫と日本画家たち

 半蔵門ミュージアムは収蔵品のなかから昭和期の作品を中心とする近代日本画を紹介する「平山郁夫《想一想》と昭和期の日本画家たち」を2024年12月11日(水)から2025年3月30日(日)まで開催する。
 平山郁夫《想一想》は仏伝シリーズのひとつで、釈尊がブッダガヤの菩提樹の下で悟りを開いた瞑想場面を幻想的に表現している。
 この作品は1979年の第34回春の院展に向けて描かれたもので、2011年8月の東日本大震災復興支援チャリティイベントに出品された。今回は、館蔵のガンダーラ仏伝浮彫「降魔成道」とともに鑑賞できる。

小倉遊亀《往果》昭和30年代 ⓒtetsuju


 また、明治以降に生まれ、主に昭和の時代に活躍した日本画家たちも取り上げる。太陽を描いた横山大観と児玉希望、動植物を丁寧に表現した川合玉堂・川﨑小虎・堅山南風・堂本印象、人物を描写した鏑木清方と伊東深水の作品と、さらに小倉遊亀による静物画や加藤東一の風景画も展示する。
 うち7名は文化勲章受章者だ。

 堂本印象《白き百合》 1960年代
川合玉堂《山羊》 昭和17(1942)年頃


 半蔵門ミュージアム(東京都千代田区一番町25)

半蔵門ミュージアム外観


 開館時間は午前10時から午後5時半(入館は午後5時まで)。休館日は毎週月曜日・火曜日、年末年始(12月30日~1月7日)。
 入場料は無料。
 問い合わせは℡03-3263-1752。半蔵門ミュージアム公式サイトは https://www.hanzomonmuseum.jp/
 
 (冒頭の写真は:ガンダーラ仏伝浮彫 降魔成道 2世紀)


 
 
 

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