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OTCで風邪を乗り切る人を応援したい 〜解熱鎮痛薬はどれがいいのか問題についてわかりやすく書いてみる〜 ワーママのくすり箱#11

ようやく正月からの風邪状態を抜けきった。
やったー!健康だー!!

病院行くほどでもない(あるいは行く気力もないほどしんどい)時、ドラッグストアのOTC総合感冒薬(いわゆる風邪薬)は頼もしい味方。

ただ正直、
製薬会社で20年近く働く座布団(研究者ではないが)も、自分の風邪薬には結構無頓着だったり(ヽ´ω`)
今回も何だかんだ飲んだけど、、。

体も脳も元気になった今、落ち着いて風邪薬について考えてみる。

総合感冒薬(風邪薬)は、文字通り色々な症状に対する対症療法薬が総合的に含まれているわけだ。

基本的に、熱、頭痛喉痛関節痛、鼻炎症状、などへの効果を持つ薬が混ぜ混ぜされていて、それらの種類・配合が各風邪薬で異なっている。

今回の座布団の風邪では頭痛や微熱に悩まされたので、総合感冒薬のなかの「解熱鎮痛」のおくすり成分に着目して情報をまとめてみる。
 
風邪薬に含まれる解熱鎮痛成分のメジャーなものはいくつかあるが、それぞれ特徴が異なる。

ロキソプロフェン:
強い。個人的にはとにかく頼りにしている。日本で開発された有名なロキソニン(商品名)。意外とアメリカではメジャーじゃないそう。
プロスタグランジン」という炎症成分を抑えることで優れた解熱鎮痛作用を示す

ただ、プロスタグランジンは胃を守る胃粘液を産生するという大切な働きもあるので、これを抑えるロキソプロフェンを摂取することで胃が荒れる可能性が出てくる。
だからロキソニンの中にも胃を守る成分を含むタイプがあるわけだ☆

第一類医薬品なので、ドラッグストアにあっても薬剤師がいないと買えないのが難点
※ネット購入でも何らかの薬剤師とのやり取りは発生。購入頻度によってはオンライン購入が承認されない事もある。

イブプロフェン:
イブ(商品名)などの成分はこれ。
こちらもロキソプロフェン同様、プロスタグランジンを抑える作用があり、胃粘膜へのダメージも同様。
作用メカニズムは同じだけど、イブプロフェンよりロキソプロフェンの方が解熱鎮痛作用は強め。
含有量にもよるが、第一類医薬品ではないイブプロフェン製品は薬剤師がいないドラッグストアでも買えるので、ロキソニンよりイブのほうが入手しやすいと言えるだろう。

アスピリン:
100年以上前に開発された歴史ある薬効成分。プロスタグランジンの「産生」を抑える。ロキソプロフェンより胃の負担強め。

アセトアミノフェン:
カロナール(商品名)はこれ。
上の3つとはメカニズムが違う。脳の中枢に作用して解熱鎮痛作用を示す。比較的安全性が高いといわれており、小児や妊婦授乳婦にはこれが選ばれる。
炎症を抑える効果はないとされる。効果の実感はマイルド、、。

なお、インフルエンザのときは、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アスピリンはNG(インフルエンザ脳症の恐れがある)。
→アセトアミノフェン頼りになる。


うん、なんか改めて整理してスッキリしたなー。解熱鎮痛薬は種類が多くてなんとも選び難いから。バファリンの商品ラインナップの中でも成分は色々だったりするし。。

今日はまじめに解熱鎮痛系のおくすりまとめでした!


結局、風邪で熱や痛みが強い際にはロキソニン入ってる総合感冒薬が良い気がする。
※ちなみに座布団はこの会社の人ではない。

つらいときはOTC薬も上手く使って、みんな早く元気になりますように◎
ただOTC薬を長らく投与するほどの体調不良が続くなら、やはり信頼できる病院に早めに行くことをオススメしたい。

数年前、夫はロキソニン頼りで微熱をごまかし続けた結果、風邪をこじらせ肺炎になった。
受診した頃には半端ない白血球数値を叩き出し、即入院となったことがある。。

皆様、どうぞご自愛ください!

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