#441 「日本は存在しなくなる」は単なる事実。
マスクさんの「日本は存在しなくなる」というツイートで、思ったことを、メモ。
1、単なる事実だけど…
先日、イーロンマスクさんが「日本はいずれ存在しなくなる」とツイートした、としてちょっとした話題になりました。前提として、「出生率が死亡率を上回るような変化がなければ」と言ってますから、ある意味、「当たり前」な話です。
そもそも、そんなことは、国立社会保障・人口問題研究所という国の機関が随分前から指摘していることです。流石に、無くなる、とは言っていませんが、例えば、2017年の「日本の将来推計人口」によれば、出生率が低位(1.25)で推移したと仮定した場合、2065年には8,213万人、2115年には3,876万人になる、と推計されています。当然、このまま単純延長していけば、ゼロになる日は来るわけです。
3,800万人、というと、明治維新頃と同じなんですね。
無くならないじゃん、と仰るかもしれませんが、加速度的に減少し、3000年にはなんと2千人に…
これ、いずれも国の機関が出しているデータに基づく資料です。
ちなみに、縄文時代の人口はピークで30万人とも言われていますので、それより少ない、ということですね。
2、どんなふうに捉えたか?
みなさまは、この、マスクさんの「日本が無くなる」はどのように捉えたでしょうか?
報道を見ていると、
☑️ マスクさんの過去の極端なツイートを紹介し、また変なこと言っていると伝えるもの
☑️ 足元の出生率が改善していないことを紹介し、政府の少子化対策が機能していないことを批判するもの
の2つに大別されます。
いずれも、「日本が存在しなくなる」ということについて真正面に捉えているものはなく、それは「極論だよね」(つまりそんなことはないよ)というところがコンセンサスのようです。
個人的には、先ほどご紹介した通り、様々なデータで明らかなものでしたので、何を今更、でしたが…
3、まとめ
いかがでしたでしょうか?
ちょっと前に、FACTFULNESSという本が話題になりましたが、人口というのもFACT、です。
日本が存在しなくなる、と言われると感覚的に違和感や拒絶感がありますので、「何言ってんの」となるのは分かります。でも、今から1000年も経たないうちに日本の人口が2千人になるのが、FACTなのです。
まぁ、確かにその頃に自分はいない訳ですから、真剣に考える必要はないかもしれません。
でも、今から80年弱で、人口は半分〜3分の1になるのです。
人生100年時代。今20歳の方は、その時代を生きることになります。
自分がどうなりたいか、も大事ですが、自分ではどうすることもできない、周りの環境がどうなるのか、も大事です。
マスクさんのツイートをきっかけに、ちょっと80年後に思いを馳せてみるのも、良い「頭の体操」になるのではないでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
例によって個人的なメモですが、どこか参考になるところがあれば、嬉しいです。