#413 最近、「悔しさで煮えたぎっている」と言えるほどの情熱を持ってやったことはあるか?(自問自答)
日経新聞朝刊スポーツ面に、Jリーグ横浜FCの三浦和良選手がコラムを寄稿しています。
毎回楽しみにしているのですが、12月3日(金)の回は一読して自らの最近の姿勢を顧みて恥ずかしくなるような内容だったのメモ。
1、どんな記事?
「顧みるのも悔しい1年」というコラムです。
今シーズン三浦選手はリーグ戦は1試合、残り1分の出場のみでチームで唯一、公式戦の先発がゼロだったそうです。
オーバーワークや詰め込みすぎに気を配りつつ、体幹や持久系などのトレーニングは必要に応じて織り込む工夫をした。チームの輪の中で毎日走れて、戦えたし、今週こそはチャンスがくると思い続けてやってきた。
けれども練習のために練習しているわけじゃない。そりゃぁ精神は鍛えられ我慢強くもなれるけれど、試合という形で報われないなら割にあわない。
その結果の公式戦出場、終了前1分からのみ、という結果。その悔しさを以下のように述べています。
似た境遇の同僚がいる。最終節、2人してベンチに入れなかったらお互いに殴り合おうと請け合った。(中略)持っていく場のない、マグマのような思い。とはいえパンチだと歯が折れかねないから、ビンタにしておくことにした。冗談抜きでそれくらい悔しいんだ。
2、まとめ(所感)
いかがでしたでしょうか?
54歳で現役を続ける三浦選手。ともすればそれだけで満足してしまいそうな偉業です。でも、本人は出場機会がないことが同僚と「殴り合おう」と話し合うぐらい「悔しい」と。
この、苛烈な思いが一体どこからくるのか。そして、数十年にわたって持ち続けるそのエネルギーは一体なんなのか。
比べるのもおこがましいですが、我が身を振り返ると惰性に身を任せるばかり。うまくいかなくて、「マグマ」と表現するぐらいの悔しさで身を焦がすほどの情熱を持って何かをしたのは、一体いつだろうか?そもそもそんなことがあっただろうか?
確かに仕事で大きな失敗はしばらくしていません。
でもそれは、初めから落とし所を探して、最小の労力で、最大の効果を得ることしか考えていない…それだけです。
それでうまくいくって、「小さい」話だなぁ。つまんないヤツだなぁ、恥ずかしいなぁ、と…
おわりに、三浦選手のコラムの最後の部分をご紹介して終わりたいと思います。
悔しさで煮えたぎっているくらいだから、あいにくここでしぼむつもりはさらさらない。どこでプレーするにせよ、2022年の素晴らしい自分に向かって、次へめがけて駆け出していく。
厳しい現実がある。そんなもの、なにくそと思う。でないとプロなんてやっていられない。年の瀬、僕の顔は腫れているかもしれません。もし歯が欠けていたら、そういうことです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
三浦選手の「想い」に触れて心底恥ずかしい、そう思った記事のご紹介でした。
以前にも一度このコラムについて投稿したことがありますのでご紹介まで。