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朗読LIVE 168 海の青と空の青(後半)
イカは白じゃない。透明である。
博多で新鮮なお刺身をいただいた時、びっくりした。そう、私のよく知る白いむにょっと噛み切りにくい物体ではなかった。透明でねっとりとしていた。あんまりイカのお刺身は好きじゃなかったけれど、一気にひっくり返った。
佐世保でいただいたお寿司も、つやつやと美しかった。うすーい青唐辛子が載せてあって、それはもう、別の食べ物だった。
熟成肉なんて言葉を聞くこともある。時間がおいしくしてくれる食べ物もある。そちら方向だとしても、一番美味しいタイミングで食べるというのは、それだけで大層なご馳走だ。さらに、そこへ最高の組み合わせで供される。フランス語でいうマリアージュというやつか。いやもうほんと、ぴたりときた時の快感ったらない。
あぁ、あのイカ、またいつかお目にかかりたい、いえ、口に飛び込んできていただきたいものだ。
北大路魯山人氏の、海の青と空の青(後半)
朗読は、55秒あたりからです。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card59654.html
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