温かい場所を、作ってくれてありがとう(CINRA)
「She is」という名のサイトを知ったのは、株式会社CINRA(シンラ)という会社が運営するカルチャーニュースサイト「CINRA.NET」からだった。音楽や映画のニュースをチェックしていた時に、ふと出会った。
WEB制作やイベント企画などを手がけるクリエイティブカンパニーのCINRAの自社媒体の1つとして、2017年の秋に正式稼働した「She is」。「自分らしく生きる女性を祝福する」をコンセプトに、多様な意見を紹介している。「CINRA.NET」等は兄弟(もしくは姉妹)メディアにあたり、同じ案件で別の切り口を提示することも多い。
さて、「She is」についての説明文の中に、こんなフレーズがある。
ひとりひとりが、無敵かもしれないと思える夜を増やす。
その魅力的な言葉に誘われるように、私は徐々に「She is」のサイトを見るようになった。色彩やデザインの落ち着いたトーン、操作性の良さ、そして何より個性と知性が溢れる記事に惹かれ、気が付けばほぼ毎日回遊するように。sheisthere.jp (彼女はそこにいる)というアドレスにも優しさを感じた。
「She is」は見かけ上WEBマガジンだと思われやすいが、それは一部であり正式にはコミュニティである。メンバーと呼ばれるサブスク会員に毎月贈られる「ギフト」(※一部の会員のみ)があるのだが、自分ではなかなか見つけられないような、宝物のような品物をたくさんもらった。心と体をいたわってくれるものが多く、日々疲労が蓄積していく身にはとてもありがたかった。
また、イベントなどで会う人も優しく、価値観が近い人が多かった。好みや主張は違っても大枠では似ており、非常に柔らかい雰囲気を個人個人が醸し出していて、なじみやすかった。参加者がサイトで同じ記事を読んでいるからこそ、ブレが少ないのだろう。
そういった良きものを享受できているのは「She is」を立ち上げた野村さんと竹中さん、周りのスタッフさん、そしてそのプロジェクトを承認したり支えていたりするCINRAの方々のおかげである。
いつも一読者、一消費者として素晴らしい体験をさせてもらえて、本当に感謝している。
そして、「She is」はもう一つ大事なものを与えてくれた。それは、いろいろなものを書くきっかけをくれたことだ。
「She is」には公募枠がある。文章、マンガ、写真など、テーマに沿ったものを送ることができるのだ。毎回1人だけ選ばれた人は、girlfriendというクリエイター枠の人になる。出す人は、やはりそこを目指している人が多いと推測される。
その情報を初めて見たとき、自分がエッセイを書いてみたかったことを思い出した。マンガのレビューも大好きだけれど、他のものにも取り組んでみたい……!
そして2017年の11月から毎月(現在は隔月)、エッセイを中心に書いて応募するようになった。
色んなテーマについて書けるようになったらいいな、と思って出し続けたら、いつの間にか2年以上が経っていた。
同じところにずっと投稿をし続けることに意味はあるのか、という問題がある。それは人によるだろうから、断定はできないけれど個人的には意味はあった。そのおかげで、会員限定のレポートを書く機会に恵まれたからである。
また、この投稿サイクルのおかげでnoteをきちんと活用するようになったので、その点も非常に良かった。
近年の自分を励ましてくれている「She is」。
かけがえのない温かい場所を生み出してくれてありがとうと、どうしても伝えたくて書きました。CINRAに心からの感謝を。