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シャネルのMATSURI
カルティエのコンビニ「カルチエ」が世間を賑わせている中、続くようにシャネルがイベントを行った。
その名もCHANEL MATSURI RED CELEBLATION。
ピカピカしたコンビニと神社での祭は対照的だ。現代的なものと、伝統的なもの。また、前者が白と金を基調にしたカラーなら、後者は赤と黒だ。
しかし、圧倒的な力と親しみやすさを同時にもたらすイベントという意味では似ている。
普段入りにくい構えの店舗と対照的な楽しい場。その振れ幅が大きいほどインパクトがある。そして、ハイブランドだからこそ持てる余裕と遊び心を訪れた者は感じ取る。
さて、シャネルに話を戻そう。
六本木のバーニーズニューヨークのある角を曲がり、少し下ったところにある天祖神社が会場。
予想以上に、シャネルのロゴが和に溶け込む。
そして鳥居の朱より強い赤にはっとしてしまう。この色もブランドだからこそ出る証だ。
この空間で祀られる神は、創業者ココ・シャネルだろう。
彼女の名言が書かれたおみくじを引ける場所があった。さっそく試す。
「20歳の顔は自然に与えられたもの。30歳の顔は生活が形づくるもの。50歳の顔は、あなたが手に入れるもの」
この言葉については知っていたが、改めて読むと身が引き締まる。
他に、千本引き(福引き)や、スーパーボールすくいもあった。シャネルのルージュにちなんだ色の玉を持ち帰れる。
参加型のアトラクションは、どれも無料なので気軽に楽しめた。
そして、メインの化粧品プロモーション。新作などを自由に試せる。
涼しい秋に屋外で体験するメイクは、ちょっと非日常で心に残りやすいのではないだろうか。
私はマニキュアを手に取った。いつもより上等で、爪を見てすこぶる良い気分になった。
気分の高揚は大事だ。
たとえすぐに購買に結びつかなくても、いつかそこに火がつく可能性があるのだから。物欲の火種。
そういう意味でも、神社でのプロモーションイベントは適したものだったと言えるだろう。
東京の後は、京都と宮島へ巡回する。
都市の選定も抜かりない、さすがシャネル。
天祖神社は10月8日(月祝)まで。
ちょっと隠れ家っぽいところもおすすめなので、ぜひ。
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