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神話の暗示 その②
『古事記』においては、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が伊邪那美命(いざなみのみこと)の居る黄泉の国から生還し、黄泉の穢れを洗い流した際、左目を洗ったときに天照大神(あまてらすおおみかみ)、右目から月読命(つくよみのみこと)、鼻から建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)が生まれたとされている。
左目から「太陽神」、右目から「月神」ここまではなんとなくわかる。
だが須佐之男は?
須佐之男は「荒ぶる神」神話でも暴れまわって様々な場面で面倒ごとを引き起こし、人死まで起こしている。最終的には日本神話最大の怪物を退治し、国津神たちの祖となるわけだが・・・。
太陽、月、続いて暴れ神?
暴れ神も、天空にまつわる神ではなかったのか?
天空で暴れ回り、災厄を振り撒き、最終的に地上に落下し破壊をもたらす。
彗星、隕石の類ではなかったか?
実は日本の神々の中に星の神は少ない。その中でも有名なのが「天津甕星(あまつみかほし)」もしくは「天香香背男(あまのかがせお)」である。全国の星神社で祀られている、天津国で最後までまつろわなかった神である。そういう意味でも須佐男によく似ている。まつろわなかった結果、落とされたのが須佐之男になったとも考えられる。
「天津甕星(あまつみかほし)」の「甕(みか)」とは、食物を入れるための深めの皿のような土器であり、形状としては平たい三角錐、笠を逆さにしたようなものである。星の神の名前としては奇妙な意味だが、こうは考えられないか?
「大地に巨大な甕を作る星の神」=「天空から高熱を帯びて飛来し、大破壊とクレーターを形成する隕石」