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【イギリスひとり旅】Vol.8 ウィンダミアの少年
湖水地方
ウィンダミアの図書館の傍、教会のようなつくりの建物、夕方6時過ぎの薄暗さ
街の家の屋根や塀には、薄っぺらい黒い石材(スレート)が使われていて、どの通りを切り取ってもこの街だとわかるほど。
携帯の地図を見ていると、どこからか子どもの声がする。ふと振り向くと、丸まった声で興味津々にこっちをみる瞳
“Where are you from?”
スケートボードをもった青い上着の少年
後ろにもう一人、様子を伺うようにこっちを見てる弟らしき男の子
Japanと言っても、聞いたことがないのか、発音が通じてないのか、なんだか反応に困っていて、
続けて、“What do you do for living? ”って。
今は学生で、イングランドを旅して周ってるって伝える。アジア系の人は初めて会うのか、好奇心と警戒が入り混じったわくわくした表情をしてて、自分の子どもの頃を思い出す。いや、今も。
一緒だなって、また嬉しくなる。夜が迫っていたので湖に行くからとそのまま別れた。
湖の街、
桟橋のほとりで遊ぶ若者、曇空に霞む夕陽
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丘に登ってWindermere湖を眺める。
独特の湿度感とクールな静けさ
“丘”と呼べるほど芝生のような表面をした山にまた異国を感じる。
帰り道、なぜかわざと迷いそうな道を選ぶ。
方向は合っているが、どこに繋がっているかも分からない。ただ闇の迫る木々の小道を歩く。スレートのしゃりしゃりした音が足元についてくる。家の裏路地のようだが人の気配もない。
出口にはスレート造りの教会。
街の灯りにほっとする。
Autumn Leaves
ご夫婦が経営するB&B (Bed and Breakfast)
お家の一部屋に泊めてもらってる感じ
部屋に入るなり、初めてかぐ欧風のフレグランスに、猛烈に異国を意識する。真っ白なベッド。
窓から見える緑と駐車場。
看板には”Early Bird”の文字
朝ごはんは鹿の絵画のある綺麗なダイニングにて
ピンクの服を着た奥さんが“Here we go〜!”って朝食をもってきてくれて、2日目の朝は、Robがベーコン増しましにしてくれた。
Robの息子さんの話とか、ウィンダミア湖の水上タクシーをおすすめしてくれたり、スピーカーに流れる音楽にノリながらいただく。“Autumn Leaves”って名前もジャズの“枯葉”からかな。
2階の真っ白なバスルームで歯を磨いていると、晴れた窓の外から陽気な鼻歌が聞こえてくる。
つられて口笛を吹いていると、”Are you feeling good?”って階下から返ってきた。嬉し恥ずかし
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Windermere湖
昨日とはうってかわって、明るいブルーの水面に腰ほどの背丈の水鳥と観光客。ロンドンの公園でも、なんだか野生動物のサイズが心なしか大きい。
Bownessから船に乗ってAmblesideへ。
遠くまでキラキラした水面を眺める。船底に揺れる照り返し。まだ夏なのに、船のデッキに出ると風が寒いくらい冷たい。南北に細長い形の湖を船でゆっくりと渡っていく。遠くの山もやはり丘のような表面をしている。
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