介護施設への入居の必要性を見る
1.現在、続々と相談案件が増えてきてます!
こんにちは!正月過ぎてから久々に体調をめっちゃ崩してしまい、先週の投稿ができませんでした💦
皆さんは体調崩されてはいませんか?当院でも年明けから、患者さん、スタッフともにインフルエンザや僕のようにただの風邪をこじらせてしまったりと体調の悪い方が少なからずいました。
そんな中、年明けから様々な角度からのご相談をかなり多くいただいており、その対応もしながら、日々の業務をこなすという毎日でした。
そこで、これからはその相談内容から、色々とご紹介できたらと思っています!
2.介護施設への入居が必要な人とそうでない人の違い
(1)介護施設の種類について
このブログを始めてから、意外にも介護施設のことってあまり説明をしていませんでした。今回は今年に入っただけでも数件、介護施設とやり取りして患者さんの入居を進めたり、また、その逆で介護施設を検討し始めたけどまだ必要じゃないと止めたりとがありました。
では、介護施設ってどんなものがあるのか、またどんな人が入居が必要であるかを少し説明したいと思います。
介護施設には大きく「施設型サービス」と「住宅型サービス」分かれます、そこから入居対象者の介護度や医療依存度、経済状況を加味して枝分かれしていくようなイメージです。
これは僕の完全な主観ですが、介護施設の種類をネットなどで調べると「公共サービス型」と「民間サービス型」に分けられているケースが多くありますが、なんか分かり難くないですか?(笑)
恐らく大体の方の介護施設を探すポイントは、「(本人もしくは家族の)自宅との位置関係」、「費用」、「介護サービスの内容」です。
なので施設の種別が「公共」、「民間」の違いがすぐにわかるものではないと思います。どちらかと言えば、「結局この施設は良いの?悪いの?」です(笑)
ここはシンプルに、施設入居後の生活環境の違いで分けさせていただきます。
(2)住宅型サービスとは
住宅型サービスとは、入居する施設がその名の通り住宅なんです(笑)なので自宅にいるときと同じで、ヘルパーさんが決まった時間に部屋に訪問して介護サービスの提供をする。施設の形態によりますが、介護保険の認定を受けていない人の受け入れができるところもあります。
なので費用については、【施設利用料=家賃+管理費+食費+利用した分の介護サービス費】が基本になります。
施設の名前としては「住宅型有料老人ホーム」、「サービス付き高齢者向け住宅」、「シニアマンション」と呼ばれる施設になります。
(3)施設型サービスとは
施設サービス型とは、簡単に言うと「入居後、介護スタッフが生活に関わる全てのことを支援する」介護施設です。
なので、住宅型サービスと違い、介護スタッフが基本的には24時間365日施設内にいて、昼夜を問わず入居者の方の支援をしています。
費用は、【施設利用料=家賃+管理費+食費+介護サービス費(1カ月定額)】が基本です。
施設の名前としては、「特別養護老人ホーム」、「介護付有料老人ホーム」、「ケアハウス」などがあります。
(4)どんな人がどの施設サービスが向いてる?
これもザックリな表現になりますが、住宅型サービスは「まだ自分で身の回りのことができているが、自宅での生活は心配」、「できるだけ費用を抑えたい」、「自分の意思で自由に出入りしたい」という方が向いています。
一方、施設型サービスは「様々な要因で(加齢や病気によって)自宅で生活をすること自体が困難になった」、「家族ではできない手厚い介護を受けさせたい」という方が向いています。
施設入居を希望する方の生活背景や、ご本人の状態で向いている介護施設と向いていない介護施設があります。
(5)介護施設への入居が必要な人とそうでない人の違い
僕が介護施設で働いていた時に施設のスタッフによく「介護施設に来られる入居者さんは、ほとんどの人が自ら望んでここに来る人はいない、だからせめて「ここに来てよかった」と思ってもらえるようなサービスを心掛けてほしい」と話していました。
住み慣れた家を出て、介護施設に入ること自体、本当なら嫌なはずなんです。そういった心境で施設に来られている方を、更に嫌な思いをさせるようなことはしてはいけない。そういった心持で働いてほしいという僕なりに思いを込めて話してました。
さて、介護施設への入居が必要な方は、ご本人とその家族によって経緯がさまざまなので、ここは「介護施設への入居が必要でない方」の理由を知ってもらい、その上で基本的には、介護施設への入居が必要でない理由に該当しない方は、いずれは介護施設での生活を検討しなければならないと思っていただけた方がいいと思います。
高齢になっても自分の身の回りのことが全てできる
家族が同居して自分の世話を献身的にしてくれている
在宅の介護サービスだけで充分に生活が賄えている
もうこの理由につきます(笑)
高齢になり上記3つの理由に該当しない方は、やはり何かしらの要因で介護施設への入居を検討する必要がこれから出てくるかもしれません。
3.困ったら「介護施設」じゃない!まずは生活環境と自分の周囲の見直しから
やはり2週間分だと言いたいことが多すぎて、かなりのボリュームになってきました(笑)
結局何が言いたいの?ってことなんですが、介護施設は本人が、その家族が、単に困っているから即入居、という選択は後々色々な弊害が出てきます。
例えば、金銭的な問題です、介護施設に入居するから持ち家を処分してお金に換えてしまうとします。そうすると自宅を売却して得た収入が課税対象となり、介護サービス費用の負担割合が一番高い「3割」になってしまう可能性があります。家を売却したお金がしばらく貯えとしてあればいいです。しかし、納付していた年金の種類や期間によっては、そこまで多くの年金をもらえないかもしれません。結果的には今まで大切にしてきた自分の財産が食いつぶされてしまう可能性があります。
他にも、安易に介護施設への入居を急いでしまうことで、入居する本人にとって良くない結果へと繋がってしまうこともあります。僕としては、可能であれば、本人が家族が何に困っているのか、それは介護施設に入らないと解決できないことなのか、介護サービスを受けながら自宅での生活が続けられないのか、などを担当ケアマネさんとも相談しながら考えてもらえたらと思っています。
書きたいこと書いてたら気づけば2500字以上の長文に💦
今週は時間を見つけてもう一つくらいアップできたらと思っています(笑)
次回は、今回の記事の延長で実際に今携わっている相談案件から事例紹介したいと思っています。
ではみなさんお楽しみに!