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20代を戦うためのお守り

たまに行く古着屋の兄ちゃんに「お前は性格が良いっていうか…良くはないんだけど、面白い性格してるから大丈夫だと思うよ」って言われたことをお守りのように思い出している。どんなに甘ったるい褒め言葉よりもうれしくて、あの時照れ笑いが隠しきれずニヤニヤしてしまったんじゃないかなとか考えてみる。ときどき自分も勘違いしちゃうことがあるんだけど、僕って案外単純だ。

誰かの言葉って傷ついた時のことばかり覚えてしまうから、こうやって嬉しかった時のことをちゃんと文字に書いておくことって大事だ。先日書いたnote「良い人間関係を記録しておくということ」にも通じる話だけど、そういう嬉しい記憶だとか思い出の引き出しを増やしておくことは、でたらめな日々に対するささやかな抵抗にだってなるんだ。

基本的に20代はしんどいことばかりっていうか、20代のうちに幸せになんかなりたくないから、戦うためにお守りはたくさんぶら下げておいた方がいいと思う。先月、長野で銀杏BOYZのライブに行った時、峯田に「どんなことしてもいいですからね、生き延びてまた会いましょうね」って言われたんだから、頑張らないと。

この一年は好きなバンドが悪い方向に変わってしまうことが多くて、それは僕がズレてしまったからかもしれなくて辛かったけど、最近はけっこう良いなって思える新しいバンドにも出会えたし、銀杏BOYZも前よりもっと切実な気持ちで聴くようになったから楽しくなってきた。冬はもう目の前にあるから、装備はしっかり整えていこう。

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