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これからの介護、医療を語る人

机上の空論とは少し意味的に違うかもしれない。
介護ロボットについてや胃ろう、介護職の定着率の悪さについて
よくよくメディアで著名人がよく語ってくれているけれど、
根本的なものをそもそもに蔑ろにして語ってくれているのが目立つのだが、
発言力ある人がその様のことを言うのは止めて欲しい。

例えば胃ろうについて...
胃ろうを造設することが、「延命処置だ」「本人も望んでいない」などとその人達的には言われている。胃ろうを増設したところで、経口摂取が可能になれば、そちらに切り替える人もいるし、それをひっくるめて延命だの言われたら、医療の携わっているものからしたらとんでもない話。
現在は言語聴覚士がしっかりとリハビリを実施して、経口摂取に向かうことも稀なことではない。
本人が望んでいないければ、胃ろうを造設しない人だっている。もちろん衰弱していくし、持続点滴だってしなければいけなくなる。そして、望んで造設するひとだっている。
医師より胃ろうの提案を受けたって、その後の選択肢は少なくてもあるのだから、「延命処置」だと一括りのしないで欲しい。

例えば介護ロボットについて...
確かに介護ロボットをどんどん導入して、介護者の身体的負担を軽減し人員を削減することはどんなに効率の良いことかは、私にだって分かる。
ただね...それを被介護者が望むかどうかなんです。
以前現場で働いていた時に、こんな事があった。
介護ロボットの営業に来ていた人が、施設職員を集めて職員をケースにデモンストレーションをしていた。どんなに効率的であるかを存分に披露した後は、皆職員は感嘆の声を上げていた。補助金も下りることから導入しようか...なんて安易に話が進んできている時に、私が言った。
「あのホールにいる人は、下肢に力が入らず立位が取れません。どうぞ、あの人をこの介護ロボットで移乗できるか、介護ロボットを使用して良いか尋ねて欲しい。私は、利便性でいえばロボットの素晴らしさを十分に分かるが、さて利用される被介護者がそれを望んでいるのか?そして、どのように声かけをすればいいのかが1番大事。是非、お願いします。」
その営業担当者は、何もできずあたふたし施設の職員が気を回さなければなくなり帰っていったのを今でも思い出す。
今ではこれからは時代が変わって、そのような温もりのない介護を受け入れる時代が来るのかも知れない。だとすれば、広い意味で地域包括ケアを推進している国とは何か違う、何かしっくりこないものを感じるのは私だけであろうか?

もっと書きたいこともあるけれど、
今日はここまで。

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