見出し画像

ネタバレ有り映画感想 機動戦士GundamGQuuuuuuX

ジークアクスを視聴して来ました。ネタバレ有りの感想です。

著者はオタクですが初代ガンダムに取り憑かれたガンダムオタクでは無い、くらいの温度感です。好きなモビルスーツはパワードジム、ガンプ。好きなシーンはパン屋まで行ってキンケドゥさんに声をかけず引き返すトビアくんです。


あまり良いことを書かないので、楽しい気持ちでいたい方は読まないでください。


素直な感想

①頑張って売ろうとしてる(褒めている

主題歌はYOASOBIか米津に歌わせておけばええねん!と冗談半分に叫んでいたら米津だった。挿入歌はVチューバーだった。この作品を売るぞ!という気合いが無ければやらないチョイスだと思うので、そこは気合いを感じた。商業として正しい姿勢だと思う。頑張ってる。

ネットやスマホがある現代風な世界観、女子高生?の主人公と闇バイト(違法ウーバー/モビルスーツを使った違法バトル)と現代風な、とっつき易いガンダムをやりたいんだろうな〜という第一印象。

根っこにあるのは「パラレル初代ガンダム」であり、設定を見せるどころか本人が登場しまくる。私がシャリアブルの夢女だったら潮吹きすぎて脱水絶命していたかもしれない。いや、シャリアブルはもっとイケオジだ改悪するな😡😡😡と暴れていたかもしれない。分からない。

まさか現代作画のドレン、トクワン、デミトリーが緑のホワイトベースで大活躍しているとは思わないし、おいカムラン元気そうやなぁワレェ!!出世したやないかオィ!!となるとは思っていなかった。タムラさんは生きてるだろうか。どの船に乗っても苦労はしていただろうけども…(何の心配?)


この構成は「あぁ、新しい層へ新しい形のガンダムを提供しつつ、中年や旧作ファンにはif展開、パラレル展開で楽しませようとしているのかな」と。広い層をキャッチしたいのかなという印象が強かった。


②最後まで見ても好きにはなれず「これを観たオタクの反応込みで楽しむ」みたいな作品になりそう


この作品を好きになることはなさそうだなぁ〜という直感。始まったばかりなので根拠が無い予想だし、できれば予想を裏切られて最後には「めちゃくちゃ面白かった〜〜😭」と感動したい。でも現状だと、次を観たいと思わせるワクワク感、期待感、プラモ買って組みたいぜ!と思わせる訴求はなかった。

初代ガンダムが傑作でとんでもない影響力の作品だというのは分かるし、商業的にも勝算のある選択だとは思う。けど「また初代ガンダム関連の話するの?」という感覚は拭えないし、監督達がやりたかった新しい作品は初代ガンダムを通さないと表現できないの?と

語彙力が無くて申し訳ない。上手く言えないけど「これから始まるのはガンダムの同人作品の領域を出ないんじゃないか」みたいな感覚。たぶんジークアクスを見てオタク達は良くも悪くも盛り上がり、ワイワイと話題になり、そこそこ売れるとは思う。視聴者のリアクション込みでブームを楽しめれば良いかな、くらいの期待感。ガッツリと作品にハマり、自分の中で咀嚼するような楽しみ方はできなそうだなと感じた。


妄想とガンオタ殴り


製作サイドでどういうやり取りがあったか分からないので、ここからはただの妄想になります。

富野監督サイドから「新作ガンダムは初代ガンダムのパラレルで作ってくれ!」とは言わなさそうなイメージがある(むしろ嫌がりそう) でも、バンナム側やカラー側が「初代パラレルをやりたい/やってくれ!」となれば別に受け入れるだろうし商業的には良い選択肢『寄り』なのかもしれない。

これは製作サイドがやりたかったコトではなく「主に金を落とす層が初代ガンダム世代/信者が絡んでくる」という要素が大きいから……だとしたらとても悲しいと思った。


一緒に観に行った妻は(妻からの希望で視聴してます)、ジークアクス映画を楽しみ視聴後に考察動画を楽しんでいる。事前に「ジークアクスはパラレル宇宙世紀かも」という噂があったし、妻は自発的に「パロディネタが分からないと寂しいから知っておきたい」とアニメ版初代ガンダムを見始め、そのままΖ、ZZ逆シャア、ユニコーン、etc……と宇宙世紀の履修をした猛者である。

映画を見終わった妻の最初の感想は「初代ガンダム観ておいて良かった〜〜!」だった。それは本当にそう。これ、初代ガンダムを知らない/興味ない層からしたら映画前半部分全然面白くないよね?大丈夫?という心配がある。

知っていた所で私のように「これでオタクが喜ぶと思われているとしたら嫌だなぁ…」と辟易するパターンもあり得る。感想は個人の自由だけども、金払って見せられているのがコレか……みたいな感覚が勝ってしまった。

私は初代ガンダムが嫌いなわけじゃないし、パロディやパラレルが嫌いなわけじゃない。ただ、サンダーボルトのような「ここで使うかぁ!」と唸り痺れるようなケレン味とか、長谷川作品のような「その設定ちゃんと使おうとするの凄いな?!」と思わせるような愛情や巧さを感じなかった。なんか「これくらいの味付けだとインターネットのガンオタは喜ぶんですよ」と適度に濃度を調整された食べ易い水準のパロディを見せられているような……なんだろうねこの感じ。もっと尖らせてくれ。

でも裏を返すと、インターネットでよく見る「ガンダムは初代が至高」といつまでも嘆いてる層を取り入れようとしたらこうなるのかも?という納得もある。つまり、仮にこのままジークアクス面白くないな〜で終わった場合、悪いのはインターネットでよく見るガンオタってコト?!(論理の飛躍


まとめ

・映画としての面白さ、期待感は低いのでオススメできない

・初代ガンダムを知っていて、且つジークアクスのキャラデザインが好きだったら楽しめるかも

・「初代ガンダムキャラがどう話に絡んでくるか」が最大のガンオタ唸らせポイントだと思うので、それに快楽を覚えない層は冷めた目で見ることになりそう。



以上です。



追伸

量産機オタクとしては、パラレルジムが出てきて連邦が反逆を始めただけで評価が一転する可能性があります。その際は鼻で笑ってください。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集