インフルエンザワクチン 〜ウチの場合〜
もうその時期はとうに過ぎましたが、秋口に入ると #インフルエンザワクチン 子供に打つべきか否か毎年悩みます。私自身は毎年毎年ワクチンを打つということに肯定的になれず、かといって接種しないで #インフルエンザ脳症 など重症化させる要因になってしまったら…発症しなくても感染源になり得ているのか…はっきり整理もつかないままシーズンが終わり、家族はワクチン非接種でインフル罹患することなく過ぎていってます。
なぜインフルエンザワクチンに心情的に不信感を感じてしまうのか、、理由とその根拠になるものあるのか整理してみました。
①毎年、子供たちの周りでワクチン接種していても発症する子がけっこういて発症予防になっている実感が感じられない
②毎年、健康な体に予防という名目で異物を入れることに、デメリットを上回るメリットが実証されているのか分かりにくい
①について
インフルエンザワクチンが完全な感染予防にならないことは厚生労働省も提言しています。(Q21にワクチンの有効性についても記載あります)
そして、発症予防が不完全な理由を挙げるとすれば、、
1.インフルエンザウィルスは変異しやすいウィルスです。インフルエンザワクチンは翌年流行しそうなウィルスの型を予測してワクチンを製造する→予測外れた場合は効かない
2.予測と合ったウィルス型のワクチンを製造していたとしても、製造過程で使ったウィルスが変異してしまい結果流行の型と合わないワクチンになることがある
3.免疫は大きく分けて自然免疫と獲得免疫に分けられます。ワクチンは獲得免疫の仕組みを利用して作られます。流通しているワクチンはインフルエンザウィルスを不活化して作ったワクチンを皮下接種して抗体(IgG抗体)を作らせます。ウィルスに感作した時、自然免疫をすり抜けて侵入してきたウィルスに対して、そのウィルスの型に合った抗体であればウィルスと結合して無力化させます。
つまり、現状のワクチンは接種してもしなくても自然免疫の働き方は変わらず、自然免疫を通り抜けた場合、ワクチンが合えば機能してウィルス増殖を抑えるということになります。
インフルに罹患したか、発症したかの目安はほぼ発熱がキッカケですが、自然免疫が応答すれば発熱物質が出て症状が出るので、ワクチン接種が必ずしも発症予防になるとは言えないでしょう。
②について、、ワクチン接種でデメリットはあるのでしょうか、、?
1.インフルエンザワクチンには"抗原原罪"という一面があります。
簡単にまとめてみると、たとえばaとbの抗原を持ったウィルスを基に作ったワクチンを接種したとします。翌年、類似したaとcの抗原を持ったウィルスに感染したとします。共通の抗原aに対する抗体は迅速に作られるが、cに対する抗体は自然感染するときより抗体を作る能力が落ちてしまうという現象です。このことは看過できない現象ではないでしょうか。抗原原罪について↓
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E5%8E%9F%E5%8E%9F%E7%BD%AA
2.ワクチンに使用するインフルエンザHA抗原に対してIgE抗体(アレルギー反応の原因)が増えて、次回ワクチン接種した時にアナフィラキシーを起こす場合がある
インフルエンザ脳症について
インフルエンザワクチンが直接、インフルエンザ脳症の予防になる訳ではないとされています。ただインフルエンザを発症しなければ脳症になることもないので、ワクチンが発症予防に有効であるならば脳症の予防になるという位置付けのようです。
ワクチン不接種は感染源になるのか?
インフルエンザは #飛沫感染 と #接触感染 が主な感染経路です。#空気感染 ではないのでくしゃみ 咳などの飛沫の原因を作らなければ不顕性感染していても感染源になる可能性は低くなると思われます。(参考記事↓)
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=35781.
インフルエンザワクチンのメリットは
発症を完全に抑えるものではないにしろ、重症化を抑える可能性はあり、その有効性は疫学的にも認められています。ワクチン接種のメリットが上回るかどうかは、その人の年齢 基礎疾患の有無 環境によって左右されるもので一律の線引きは難しいと思います。
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