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新Kindleを買ったのでレビューする話

10月16日に新しいKindle4機種が発表され、日本国内では「New Kindle(2024年発売)」、「New Kindle Paperwhite」および「New Kindle Paperwhite シグニチャーエディション」、「New Kindle Scribe Notebook Design」3機種4タイプが発売されることになりました。
そのうち最も安価な「New Kindle(2024年発売)」については(おそらく)即日発売されました。

2世代前からのKindleユーザーの私も早速新機種を購入しました。
ということでレビューします。

前世代(11世代、2022年発売)、前々世代(10世代)のレビューはこちらです↓

2024年10月28日追記:Kindle(11世代、2022年発売)のキッズモデルについて追記しました。使う人によっては、もしかしたらこっち買ったほうがお得になる場合もあるかも……?


はじめに:これはKindle何世代?

紹介記事では「新Kindle」「新しいKindle」と呼ばれ、商品ページでは「New Kindle(2024年発売)」と呼ばれているこの商品。

主にカバーを中心としたサードパーティー製の周辺機器の表記では

  • 「Kindle 12th」あるいは「Kindle12世代」

  • 「Kindle 11th gen 2024」「Kindle 11世代 2024年型」

2つの呼称があるようです。

紛らわしいのでこのページでは商品ページの例にならってNew Kindle(2024年発売)と呼ぶことにします。
ついでに11世代のことはKindle(11世代、2022年発売)と呼びます。

New Kindle(2024年発売)とKindle(11世代、2022年発売)は何が違うのか

公式の発表によると

  • 画面の明るさが25%アップ

  • ページめくり速度が速くなった

  • カラーバリエーションにマッチャを追加(11世代にあったデニムは廃止)

ということで
主に中身が進化したようです。

サイズの比較:数値上は同じ

まずは変わりがなかった部分から見ていきましょう。

New Kindle(2024年発売)の公称サイズは
縦157.8mm、横108.6mm、厚さ8mm。

Kindle(11世代、2022年発売)は
縦157.8mm、横108.6mm、厚さ8mm。

となっており、サイズ等はNew Kindle(2024年発売)とKindle(11世代、2022年発売)、どちらも変わりないです。
A6より一回り大きく、B6より一回り小さいサイズ感ですね。

並べてもぱっと見どっちがどっちかわかりません

左がNew Kindle(2024年発売)右がKindle(11世代、2022年発売)。

ケースも流用できました。

New Kindle(2024年発売)にKindle(11世代、2022年発売)用のケースを着用してみました。

公称サイズは同じですし、肉眼での違いはわからないものの、実はケースの取り外し取り付けともにほんの少しだけ抵抗が強い感じがします。(取り付けに支障はありません)
もしかするとミクロン単位ではサイズが違うのかもしれません。個体差なのか製品差なのかは微妙ですが。

ちなみにNew Kindle(2024年発売)単体と、AQUOS wish3(iPhone12~16と同じくらいの大きさです)と比較すると、サイズ感はこんな感じです。

AQUOSwish3はだいたいiPhone12〜16くらいのサイズ感なので、縦幅はケースに入れたiPhoneよりわずかに大きいくらいの大きさ。横は1.5倍くらい。

重さの比較:実測重量は同じではない

New Kindle(2024年発売)も、Kindle(11世代、2022年発売)も、重さは公称158gです。

しかし実測はNew Kindle(2024年発売)、Kindle(11世代、2022年発売)ともに公称より軽いです。

New Kindle(2024年発売)は実測154g


Kindle(11世代、2022年発売)は実装156g

New Kindle(2024年発売)は公称と比べ4g、Kindle(11世代、2022年発売)と比べても2g軽くなっています。

ページめくり速度の比較:変化は微妙

動画を撮ってみました(動画貼れないので貼り付けたツイートに添付した画像を見てください。)が、ページめくり速度はそこまで変わらないですね。

アマゾンレビューを見るとKindle(11世代、2022年発売)より早くなったという人もいるようなのですが。

ちなみにNew Kindle(2024年発売)のAmazonの商品ページの説明だと明るさのことは具体的数値を添えて書いていても、ページめくりスピードについては触れてないという感じです。

【最も軽くて、コンパクトなKindle】前モデル (Kindle 第11世代 - 2022年モデル)より最大25%明るく、高いコントラスト比にアップデートされたディスプレイ。
【快適な読書体験】光の反射を抑えたKindleのディスプレイは明るさを調節可能。ダークモードも搭載し、室内や屋外などでも読みやすい。
【読書の時間を贅沢に】Eメールやソーシャルメディアなどの通知に気を取られることなく、本に集中できる読書のための専用端末。
【最大6週間バッテリー】USB-C対応、一度のフル充電で最大6週間続くバッテリー。
【本棚をまるごと手の中に】16GBのストレージで、数千冊のコンテンツをこの1台に保存し、持ち歩けます。
【Kindle Unlimited】会員登録(有料)すれば、200万冊以上の本・マンガ・雑誌・洋書が読み放題。新しいお気に入りがきっと見つかります。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0CP31L73X/

明るさの比較:明確に違う

最大照度なのかデフォルトで明るいのかなど 比較してみましょう。といっても照度計とかないので目視比較になるんですが。

まず明るさ3で比較してみます。

左がNew Kindle(2024年発売)右がKindle(11世代、2022年発売)


続いて明るさ12(最大照度の半分)での比較

左がNew Kindle(2024年発売)右がKindle(11世代、2022年発売)


最後に最大照度の明るさ24で比較。

左がNew Kindle(2024年発売)右がKindle(11世代、2022年発売)

こうしてみると、Kindle(11世代、2022年発売)は青みというか緑がかった白になっていくのに対して、New Kindle(2024年発売)は紙っぽい色のまま明るくなっているのがわかるでしょうか?

大々的にうたっているだけあってこのあたりの性能は結構変わっているようです(カメラだとそこまでの違いは表現しきれてないですが肉眼だと結構違います)

画面解像度の比較:同じだが見え方は違うかも。

これは公称数値も同じです。
ただ明るさが変わっているのでコントラストが強くなって綺麗に見えるかもという感じです。

左がNew Kindle(2024年発売)右がKindle(11世代、2022年発売)

(まあiPhoneSE3の画質ではそこまで写真に捉えられず)

カメラには映らない違い

このほか、カメラに映らない違いとしては、一部表面仕上げの違いが挙げられます。

Kindle(11世代、2022年発売)、New Kindle(2024年発売)ともに、やや表面側に、「表面と裏面の継ぎ目」があるのですが、Kindle(11世代、2022年発売)は手触りがツンツンしているのに対して、New Kindle(2024年発売)はなめらかです。

また、背面にはAmazonのロゴのスマイルマークが刻印されているのですが、こちらもやはりKindle(11世代、2022年発売)よりNew Kindle (2024年発売)のほうがなめらかです。

スマイルマークの部分の手触りがほんのり良くなってます。

価格の比較:最大1万円、同仕様でも5000円の値上げ

New Kindle(2024年発売)の価格は19,980円です。
Kindle(11世代、2022年発売)は14,980円でしたので5000円の値上げとなりました。
Kindle(11世代、2022年発売)には広告ありモデルあり、そちらは税抜き1万円弱と記憶していますので、最大1万円くらいの値上げになったようです。

性能が上がったり、表面仕上げが多少よくなったりなどしていますが、値上げには物価上昇や為替の影響もありそうです。

その他の違い

該当機種を持っていないので写真等はないのですが、1世代からNew Kindle(2024年発売)になるのにあたって

  • カラーバリエーションにマッチャが追加

  • カラーバリエーションからデニムが廃止

  • 「広告あり」モデルの廃止

などがあります。

マッチャというかちょっと透明感あるニュアンスグリーンで「ピスタチオ」って感じの色ですね。デニムもデニムというより深縹(コキハナダ)って感じでしたが。

まとめ

ということでまとめです。
New Kindle(2024年発売)はKindle(11世代、2022年発売)に比べて

  • 画面が明るくなった

  • ページめくりが早くなったらしい

  • サイズは変わらず軽くなった

  • 手触りがよくなった

などの進化を遂げていました。

とはいえKindle(11世代、2022年発売)を使っていた人が買い換えるとして、最大1万円の価格アップに釣り合うかというとちょっと疑問ではあります。

New Kindle(2024年発売)をおすすめできる人、できない人

New Kindle(2024年発売)はこんな人におすすめ

  • Kindleで本を読むときはバックライトをかなり明るめにして読む

  • Kindleはカバーなしで使用している

  • 推し色が緑だから緑色の端末を使いたい

  • Paperwhiteを使っていたが、買い換えに3万円は出せない

詳しく見ていくと

・Kindleで本を読むときはバックライトをかなり明るめにして読む
今回最大照度の時のコントラストが改善されているので恩恵が大きいです

・Kindleはカバーなしで使用している
カバーを付けている人より外装の劣化が激しいことが予測され、新品への買い換えの恩恵が大きいです。また、表面仕上げがリッチになった恩恵を受けられます

・推し色が緑だから緑色の端末を使いたい
マッチャのカラーバリエーションはNew Kindle(2024年発売)にしかありません

・Paperwhiteを使っていたが、買い換えに3万円は出せない。画面サイズは妥協できる。
性能的にはほぼほぼPaperwhiteに追いついたかと思います。画面サイズは少々小さいですが、防水に関してはジップロック等に入れれば問題なく使えます(自己責任)
ジップロックインした写真を添付

New Kindle(2024年発売)はこんな人にはおすすめしない

  • 11世代、2022年発売以前のKindleを使っていて、性能に不満がない

  • 初めて電子書籍端末を使うが、買っても自分に合うかどうか不安である

  • Paperwhiteを使っていたが、買い換えに3万円は出せない。画面サイズは妥協できないし、絶対に本体に防水が欲しい。

詳しく見ていきましょう。

・11世代、2022年発売以前のKindleを使っていて、性能に不満がない
今使っている端末に不満がないなら買い換えの必要はないかと思います。
これはありとあらゆる家電に共通の真理(というか性能に不満がないのに買い換えるのはだいぶ「信者」しぐさですよね、私ですが)

・初めて電子書籍端末を使うが、買っても自分に合うかどうか不安である
New Kindle(2024年発売)は、シリーズの中では最も安価で、エントリー機に相当します。
エントリーに約2万円というのは、「電子ペーパーを搭載した電子書籍端末」と考えると安価(Koboの一番安い機種より1000円安いです)ですが、これまでのKindleを知っていた者からすると、正直な話やや高いなという印象です。

上記二つに該当する人に関しては、中古のKindle(11世代、2022年発売)を使うという選択肢があるかと思います。Kindle(11世代、2022年発売)の広告付きモデルなら、元値が1万円を切っているので、安く手に入るはずです。
ちなみにメルカリだと広告なしモデルが現行品と同じ2万円で出品されています。鬼か!? ということでリアル店舗の中古ショップで買うのがよさそうです。

・絶対に本体に防水が欲しい
Kindle Paperwhiteの古いやつがメルカリで1万円で売っているのでそれを買ったら良いと思います。

Kindleキッズモデル(2022年発売)について(2024年10月28日午後21時32分追記)

Kindle(11世代、2022年発売)は終売になりましたが、まだキッズモデルだけは14,980円で買えるみたいです。

キッズモデルは、Kindle(11世代、2022年発売)とほぼ同じ仕様で、1年間のAmazon Kids+利用権(普通に買うと無料期間込約6000円分)もついてきて、さらにカバー付き(純正だと約4000円)なので実質1万円引きくらいです。
もともと15000円くらいだったはずのKindle(11世代、2022年発売)が5000円で買えるということです。大変なことです。

もともと児童書を読むという人や、純正カバーを購入したい人、お子さんとKindleを共有したい人は、New Kindle(2024年発売)を買うよりキッズモデルを買ったほうがお得かもしれませんね。
また、Kindle自体は親が使って、お子さんには別途タブレット等でペアレンタルコントロールをかけながらカラーの絵本や動画をみていただくという使い方も考えられるのでは?

ちなみにPaperwhiteのキッズモデルもあってこっちは約19000円。こっちは純正カバーが5000円くらいなので割引額は11000円。とすると実質8000円なのでメルカリで5000円のを買ったほうが安いかもです。

おまけ

出典:記事中で表示していた書籍について

表題作は、恒星系の改造というとてつもなく高度な技術を持った何者かを調査するお話。収録作の「虹色の蛇」「滅亡にいたる病」も含めて、ワクワクするような独創的な生態を持ついきものと、それらと対峙・観察して心を動かしたり知的活動に邁進するひとびとの描写が秀逸。

オーラリメイカーと同作者の初長編。まだ冒頭を読んでいる途中なのであらすじ等はリンク先の早川書房のページをご参照ください。

カラー版Kindleについて

10月16日に発表された4機種のうち、1機種はカラーの電子ペーパーが搭載した「Kindle Colorsoft Signature Edition」です。この機種は残念ながら日本国内で発売されません。
おま国(売っているが、お前の国籍が気に入らない)というやつですね。

サイズからするとPaperwhiteのカラー版といった位置づけのようです。価格は4万円くらい。
たぶん技適(※)通ってないんじゃないかと思います。

※技術基準適合の略で、電波法令の基準に合っているかどうかを証明するものです。この基準に則していると証明するマーク=技適マークがない機械は日本国内では無線通信をしてはいけないことになっています。海外旅行者が国内で使ったり(ただし90日間まで)、国内在住者でも海外でセットアップして国内では機内モード+ケーブル接続のみで使えば合法だとは思います。

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