News Diet【読書感想】
ロルフ・ドベリ著の「News Diet」を読みました.
読もうと思った理由
近年のコロナ禍において,あまりにも情報が錯綜しすぎではないかと感じたからです.どの情報を信じればいいのかは誰もわからず,コロナとはいったいなんなのかについてわからなくなってしまう人が多いなと感じました.
私が通っている大学では最近コロナのワクチン接種が始まりました.ワクチン接種についてはさまざまな情報が錯綜しているものの一つではあるのでここでは情報の信用性について述べるのは控えます.
ワクチン接種が始まる直前にある教授からワクチン接種を控えるような趣旨のメールが全学生,関係者に向けて送信されました.メールの内容は海外の学者のワクチンの反対意見のみであったり,海外のワクチン反対デモの様子であったりでした.
確かにワクチンの信頼性は正直よくわからないです.免疫学者でもないし医者でもありません.本格的な調査など知る由がありません.しかし,それを発信している教授も専門外の学者であるのです.あなたのメールの信頼性もいかほどなのでしょうか.反対意見のみだけをあげて「自分たちでもう一度接種をご検討ください」とは検討させる気があるのでしょうか.そんな人が大学で教鞭を振るっていいものなのでしょうか.
なんか,そういうのに疲れてきました.信用性とかいるとかいないとか与党とか野党とか.
そういう時にこの本を手に取りました.単純にロルフ・ドベリの本はよく読んでいたので(Thinkシリーズは良作です.合わせてお勧めします.)
感想
非常に参考になりました.色々な人にお勧めしたい良著でした.
忙しい人でも最初の章である「日本語版に寄せて」だけでも読んでいただきたい.私が前述したコロナ禍とニュースに関してのロルフ・ドベリのアドバイスが身に染みました.
ふたつ目。コロナウイルスに関するあなたの知識は、専門家よりも劣っているということを受け入れよう。
これが当たり前であり,なおかつほとんどの人が理解できていないところなのではないかと感じました.この言葉を聞いて,「そう!そうなの!わからないのにみんな語ってるのよ!わけわからんわ!」とひとりで興奮し,納得しました.
自分の及ぼせる範囲ではないのにもかかわらず,議論を重ねるのは自分の能力に合っていない,自分の能力の輪から逸脱していることに気づく必要があるのですとざっくり書かれていた.この時点でもう絶対読み切ろうと思いました.
著者のロルフ・ドベリ氏はニュースを絶っているそうです.理由は本の中に書かれていますがざっくりいうとニュースには人々の毒になることの詰め合わせパックだからだからです.
この本にはニュースの毒がさまざま書かれていますが,僕が一番納得したのが「ニュースはあなたと無関係である」という章です.
それなしでは生きられないほど重要なニュースなど存在しない。数え切れないほどのニュースよりも、たった一冊の良書の方が何千倍もあなたの人生と健康のためになる。
この本ではニュースが及ぼす弊害が数多く書かれており,本当に怖くなりました.特にSNSのトレンドなどは100%自分に関係ないのにもかかわらず,ついつい見てしまいます,怖いものです..SNS会社企業努力が伺えます.
今後僕はTwitterとかのトレンド見るの控えようかなと感じました.特に自分に関係ないので...
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全然関係ないですが..次はどんな本を読もうかな...ロルフ・ドベリのThinkシリーズを読み返すのもいいけどストア哲学という単語がよく出てきたのでストア哲学について読んでみようかな..