一期一会のヘラクレスオオカブト (超短編小説)
私は近所の田舎道を散歩中、とある意外なものと遭遇した。
それは、かの有名な「ヘラクレスオオカブト」である。金色の羽を携えた、カブトムシよりも大きな、あの「ヘラクレスオオカブト」である。
まさか日本で、しかも田舎の道端でお目にかかれるとは。感動のあまり、私はとりあえずひれ伏した。
ひれ伏しながら、何度も何度も呆れるくらい何度も「わっ、すげ〜〜〜!」と叫んだ。
「嘘付け!そんなことあるわけねぇだろうが!!」と読者の皆様は思うに違いない。
こんな非現実的な話を聞いて疑問に