もっとも定番デザインの革靴を手放した理由
革靴の王道
といえば黒のストレートチップ。
フォーマル度合いが高くビジネスから冠婚葬祭までカバーできる定番なので、本格的な紳士靴に興味を持った方がまず手に入れることが多い革靴だと思います。
6年前から革靴に興味を持ち始めた僕も最初の一足として迎えたのは地元墨田区の革靴メーカー『スコッチグレイン』製の黒のストレートチップでした。
シンプルなデザインはどんなスーツにも合うので頻繁に活躍してくれました。
王道の靴を履かなくなった理由
そんな定番の一足ですが、悲しいことに履く機会が激減してしまいました。
一つ目の理由は昨年の夏頃からフリーランスになりスーツを着る機会が減ったためです。
僕はクラシックなファッションが好きなのでチャンスがあればスーツを着たいと思いつつも、なかなかチャンスがありません。
二つ目の理由は世間のカジュアル化の風潮。
一つ目の理由と重なる部分があります。
以前カジュアルスーツの魅力について記事を書きましたが、スーツや仕事着のカジュアル化に伴って靴もカジュアルなタイプのものを合わせることが多くなってきたのです。
オフィスカジュアルが当たり前になった今、以前のように大は小を兼ねる的な発想でカッチリしたスーツさえ着ていれば間違いないという考えは通用せず、TPOに合わせて適度にリラックスした服装を纏うことで時代に対応していると印象づけをする必要性すら出てきました。
つまり、場の雰囲気に合った絶妙な装いができる人がよい印象に繋がる時代です。
スマートにまとまっていれば仕事着でスニーカーを履いても違和感はあまりないほどに変化を感じています。
装いの認識は曖昧に
先日、葬儀に参列した時のこと。
ついクセで参列されている方の足元に目が行ってしまったのですが、こういった場でも黒のストレートチップを履いている方はほとんどいませんでした。
さすがに黒以外を履いている方はいらっしゃいませんでしたが、ローファー・スリッポン・金具付きなどタイプはさまざま。
その光景を目の当たりにし、装いの認識も曖昧になってきた昨今、限られた場でしか履かないストレートチップを持っていてもしょうがないな・・・という思いになり手放すことにしました。
単純に靴を手放しただけの話なのですが、装いの移り変わりを実感した出来事でした。
代わりに活躍する革靴たち
カジュアル化が進み、かつキレイめとのバランスをうまく取りたい中でこれからもっと活躍する靴があります。
これは別の記事でも詳しく書いていきたいと思いますが、革靴のエレガントさを残しつつも程よくカジュアルな形・革質の靴です。
黒の外羽プレーントゥ
黒の型押しローファー
黒のダブルモンクストラップ
カーキのチロリアンシューズ
靴箱にあるこのあたりのコレクションが今後更に活躍しそうです。
さいごに
定番の靴を手放したことは自分の中で少し寂しい出来事でしたが、時代の流れ(≠トレンド)に沿った靴で足元を彩っていきたいと思います。
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