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ナチュールワインって何?②

前回の記事から引き続きお読みいただいてる方、誠にありがとうございます。書き甲斐があります〜!

それでは前回に引き続き、というよりは前回「つまりソレは何?」となった言葉について分解してまとめ上げていきましょう。

【そもそもオーガニック農法って何?】

ってなりますよね〜!(なりました!めっちゃ調べました!笑)
国内外でも定義はそれぞれでしょうし、ここでは自然派と呼ばれるワインにおける、主なブドウの栽培方法を載せていきます。

①リュット・レゾネ(サスティナブル)農法
   化学肥料・農薬をなるべく使わず、必要最低限に抑えて環境に配慮した農法。
②ビオロジック農法
 化学肥料・農薬を使わず、遺伝子組み換えもなし、認証の有機肥料のみ使用。3年継続で認証される。ここからがオーガニック農法。
③ビオディナミ農法
 ②を基本とし、天文学や占星術、生態系との関連性を重視する。月の満ち欠けで収穫のタイミングを決めるなど。

つまりオーガニック農法とは、植物と小動物や微生物などの生物を介した循環を化学によって壊すことなく、土壌そのもののポテンシャルを基盤として健康な作物を栽培・生産すること、です。

以上3つの農法を踏まえて、恐らく読者の方々が気になってることをここでQ&A!

Q.そもそもなんで無農薬栽培がいいの?
A.農薬(除草剤など)や化学肥料は土が疲れてしまう、つまり土壌が痩せてしまって継続的に良いブドウを栽培することが難しくなってしまうのです!デメリットとしては、害虫被害や土壌のポテンシャルに全て委ねた栽培になってしまうことにより、毎年どんなブドウになるかわからない…つまり安定した味を作りにくいことが挙げられます。

Q.保存料(二酸化硫黄・亜硫酸塩)を使わないってどういうこと?安心して飲めるの?
A.正直なところ、品質劣化の危険性は高まります。セラーに長期間置いておくよりはフレッシュさを楽しんでほしい味わいでもありますし。醸造中に二酸化硫黄が自然発生する現象もあり、生産者が品質維持のために添加することもありますが、一定量においては規定内とされています。輸入元にもよりますが、基本的には食品衛生法で「酸化防止剤含有」の表記が義務づけられています。

【ナチュールワインの特徴】

・オーガニック農法な上、添加剤を使用せず製造されるため、味がなかなか安定せず生産がとても難しいので基本的には一期一会です!
・無農薬なのでえぐみを感じにくく飲みやすいものが多いです。
・酸味や硫黄っぽい香りに最初は驚くかもしれませんが、ナチュール故に温度による変化もあるのでゆったりと楽しめます。
・無濾過(濾過しても軽め)なので澱の旨味が楽しめます。澱を混ぜずに1杯目、混ぜて2杯目と、楽しみ方は千差万別!

というわけで、前回より更に簡単にまとめると…

【ナチュールワインとは】

①ブドウの栽培方法
 オーガニック農法のブドウを使用している(一定の基準が認められると認証マークが付いてるよ!)
②製造方法
 ブドウそのものの自然酵母による醸造、無濾過やごく軽い濾過。
③添加物
 醸造中の化学反応により自然発生するものや、一定基準内に抑えられたごく僅かな二酸化硫黄などを除いた添加物は使用していない。

…ということでした!
やはりワインの種類1つを取っても、すごく奥が深いですね。
この記事で更にナチュールワインファンや興味を持ってくださる方が増えることを願ってます!

2連続で載せた画像のワインは当店での取り扱いはございません。私の自宅の秘蔵っ子です。
マルコ・デ・バルトリ様といいます。

田中

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