[茶道のキモチ]許状必要ですか
おはようございます。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。
特に深い思い入れもなく、なんとなく日本の文化に接していたいという思いで足を踏み入れた茶道の世界。稽古を重ねていくうちに知り合いも増え、いろいろ情報も入ってきます。
茶道って、お免状いただくのにたくさんお金がいるんだって!という耳年増的な未確認知識はあったものの、「それはお金持ちがそのお金を払うかどうか悩むことで、ビンボーOLには関係ないや」くらいなものです。5年ほども、ゆるゆるとお稽古を楽しんでいました。
ある時「同じ頃からお稽古している他のお弟子さんたちが、準師範の資格を取りたいとおっしゃっていますが、ご一緒にいかがですか?」と、先生からおすすめがありました。
え?ワタシが?そんなん、いいんですか?このワタシごときが?
それが正直なキモチ。ところが、私の信条は誘われたら断らない、です。遠慮して、そのまま淡々とお稽古をしていくという選択もありましたが。
8人の相弟子そろって先生に連れられ、許状式に参席しました。気恥ずかしいやら晴れがましいやら。ひとりひとり、新たにいただいた宗号を呼ばれた時のうれしい気持ちを今もありありと思い出すことができます。
なにごとも経験ですから、希望する生徒さんにはぜひにと思いますし、かといって希望しない方もそれでいいと考えています。茶道に向き合う姿勢はそれぞれです。
将来教授者になりたい方、薄茶だけでなく、濃茶やもっと上のお点前も学びたい方には必要なものですが、茶室の空気が好きで、日々の生活のひとときをゆったり過ごしたい方、ちょっとした所作を学びたい方などは、あまり構えずにいらしていいと思います。