
第22回 ほんまる神保町の棚主として
2024年(令和6年)8月となりました。毎日、酷暑🥵が続いていますね。
ここのところ、図書館と書店がタッグを組む好事例がニュースとなっています。
私が住む相模原市のお隣にある東京都町田市の久美堂書店と町田市立図書館の取り組みは、注目していました。
連携で「本が売れなくなるかも…」懸念一転、売り上げアップとのこと。
全国にも広がると良いですね。
8月3日(土)
ほんまる神保町が社員募集‼️

しかし、2日で応募〆切に‼️


今村翔吾さんもリポスト!
すっかり人気の職種になっていますね。
新潮社が赤字決算!
ちょっとショッキングなニュースです。
出版業界は、電子書籍やライツビジネスによる収益構造の変革に上手くいっているところは、黒字経営となっている。
その筆頭が、集英社、講談社、小学館だ。
今回、大手の新潮社の危機的な状況が見えてきた。他の大手出版社は?そして、中小出版社は、どうなっていくのだろうか!?
仲俣暁生さんと東浩紀さんの対談
によると、これから人文書版元が、どんどん倒産すると言ってました。
こうしたことから仲俣暁生さんは「軽出版」をされています。
この対談のあとに仲俣さんは、Xで以下の投稿をしていました。
軽出版のツールとして当初考えていたのは、
①低価格の同人誌印刷(軽印刷)
②文フリなどのローリスクな即売会
③在庫を売れるBOOTHとbaseなどの決済代行ウェブストア
④在庫を開架で置けるシェア型書店
⑤安価で大量に送れるクリックポスト
⑥安価で資材を調達できるDAISO
⑦匿名配送手段してのネコポス
このへんまでだった。
でも昨夜に東さんと話して、
⑧読者コミニュティの生成と維持のための動画配信(軽放送)
があることを確信した。
軽に限らず、出版にとって読者コミニュティはなにより大切。
でも②③④だけでは持続可能性はないのでは?それはもうゼロ年代批評の歴史が証明してるのでは?
というのが東浩紀が私をシラスに呼んでくれたそもそもの理由。これは適切な批判でありアドバイスであった。
仲俣さんの「軽出版」の取り組み
『橋本治「再読」ノート』は以下で購入できます。
そして、その仲俣さんの書評に注目です。
仲俣さんの指摘は、するどく
書店人によって書かれた本がこのところ増えているが、それらと本書が一線を画するのは徹頭徹尾ビジネスの話、しかも現場から聞こえてくる声に軸足を置いている点にある。出版文化をめぐる議論は、ともすれば熱心な読書人の視点からみたものになりがちだ。しかしそれは大都市に暮らす、恵まれた読者の視点にすぎない。本書は逆に泥くさい足元から議論を始める。
書店人、業界人は、もっとビジネスに立脚して、発言すべきだと自省しました。
ほんまる棚主限定サイト
8月7日(水)ほんまる よりメールとXによる案内がありました。
「ほんまる棚主限定サイト」
早速、登録をしました。


棚主限定配信が観れるサイトのようですね。

以下が予定されています。
9月19日(木)19:00〜20:00
演題「出版業界の現状」
講師:今村翔吾
10月30日(水)19:00〜20:00
演題「書店経営の課題」
講師:ふたば書房 洞本昌哉
12月18日(水)19:00〜20:00
演題「2024年問題と出版」
講師:日本出版販売株式会社
ネット営業部部長 沼田大輔
作家の大崎善生さんが亡くなりました😭
ブックファースト渋谷店で働いていた頃、同じ職場の人たちといろんな「部活」をつくりましたが、その中に「大崎善生部」もあり、大崎善生の作品について語りあいました。

『阪急ブックファースト渋谷店 酒と本と、ときどき映画な日々』では、以下の日付で、大崎善生さんの作品についてふれています。
2006年04月17日20:25
『九月の四分の一』について
2006年05月18日15:27 『パイロットフィッシュ』について
2006年05月21日01:23 『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』について
2006年06月27日23:17 『ドナウよ、静かに流れよ』について
2006年07月22日11:54 『ロックンロール』について
2006年09月04日23:05 『タペストリーホワイト』について
故人を偲び、また大崎善生さんの作品を再読して、またどこかで、大崎善生さんについて語ろうと思います。
大日本印刷のこのニュース
一方で、
大日印、4-6月期(1Q)経常は32%増益で着地
3月末、honto 本の通販ストアをサービス終了
5月末、honto WITHのサービス終了
DNPは、確実に紙の出版から撤退をはじめてますね。
つづく