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非定型骨折の話 ②手術はしたくないけれど
手術のための検査予約は、2日後だった。心電図、呼吸機能検査、X線、MRI、超音波と続く。前日に父とも話し合って、手術は受けないと決めていた。受付でその旨を伝えると、すぐ診察室に呼ばれて、医師に「折れてからでは大ごとになるから、手術した方が絶対に良い」と強く勧められる。そこで初めて「非定型骨折」というワードが出てきた。非定型って?
検査も受けずに帰るつもりだったのが、「MRIだけは受けて損はないから!」といわれて受けることに。医師は、渋る私たちを前に「MRIの結果を股関節専門の医師に診てもらいましょう」と、違う医師の診察の手配をしてくれた。
検査の長い待ち時間に「非定型骨折」というのを検索したら、医師が強く勧める理由が分かってきた。骨粗鬆症の治療を長く続けていると、骨が硬くなって少しの衝撃で折れることがあるらしい。現に4年前、母は反対側の大腿骨を折っている。骨頭部を折るケースが多いが、骨粗鬆症だから骨の真ん中を折ったと当時聞いた。それがつまり、非定型骨折だったということ。
前駆症状として挙げられるのが、①エックス線で見られる骨の突起 ②歩き始めの鈍い痛み ③痛みは続かず、我慢できる程度 一度骨折している人だと、反対側を折る確率もぐんと上がるという。骨粗鬆症の治療は、まだ5年程度で長くないが、それ以外はすべて当てはまった。
MRIの画像でその部分が白く光ったら、非定型骨折の予兆に間違いないという。とにかく急いでと言われ、翌日また来ることに。