草方

要介護1の母(89)と要支援1の父(91)が暮らす実家へ、月に10日程度通っています。車で3時間ほどの街なので、滞在中はホテル暮らし。ホテルのエレベーターはなるべく使わないというような、ささやかな筋トレが大好物です。

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要介護1の母(89)と要支援1の父(91)が暮らす実家へ、月に10日程度通っています。車で3時間ほどの街なので、滞在中はホテル暮らし。ホテルのエレベーターはなるべく使わないというような、ささやかな筋トレが大好物です。

マガジン

  • 雑感

  • 父と暮らす

  • 非定型骨折の話

    87の母が経験した「非定型骨折」について。骨折の前段階ということで、予防的手術をした顛末をまとめています。

  • 室蘭に、家を買う

  • 札幌で、家を売る

    札幌の持ち家を売った時の記録です。不動産関係の決まりごとが新鮮だったので、時系列でまとめてみました。

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札幌で家を売る① 南東向き3LDK築12年

札幌市内の、夫の実家近くに家を建てて12年。思いがけず、夫に大阪異動の内示が来ました。ずっと道央近辺で勤めてきて、定年まであと3年の専門職だったので、私たちより周囲の方がびっくりしていた気がします。 すでに夫の両親を見送り、私は在宅ワークなのでついて行くことも出来ましたが、旭川に住む私の高齢の両親が気になり、結局単身赴任してもらうことにしました。そうすると、1人で札幌にいる必要もありません。 「家、売っちゃおうか」と、私。 「良いね。そうしよう」と、夫。 話し合いは、2

    • 手抜き介護 152 風が吹けば桶屋が

      駅前を出る循環バスは、定刻5分前にバス停に着いた。乗り込むと、運賃箱前でおばちゃんと運転手さんが何かもめている。「ここは終点じゃないから」「でも私は」ととぎれとぎれに聞こえてくる内容から、多分降りようとしたおばちゃんが、小銭を入れる運賃箱にお札を入れたと思われる。 運転手さんは運賃箱の一部を開けたり棒を使ったりしてそれを取ろうとしているが、うまくいかない。バスを降りて営業所に向かったかと思うと、セロテープをカッターごと持ってきて、棒の先に付けて箱の底を探る。発車時刻が過ぎ、

      • 手抜き介護 151 受け継ぐ味

        母が台所でかぼちゃを煮始めたところに通りかかり、その先を任された。かぼちゃを覆ってなみなみと入った水を沸騰させ、塩を小さじ1杯入れて火を通したら、こふき芋のようにして完成らしい。私の作り方とは全然違う。 「へえ、私はお醤油とかみりんとか使って煮るわ」と言うと、「その家その家で作り方って違うからね」と返された。その家って。。。 昔、母は出汁を取るのがとても上手で、お雑煮など絶品だった。美味しくて、お正月休みは必ず太る。高校生くらいの時だったか、出汁の取り方を教えてほしいと頼

        • 手抜き介護 150 ごみ箱を買いに

          実家の台所の、ペダル式ごみ箱が壊れて3か月ほど。先月母と新しいものを見に行ったのだけど、手ごろなのが見つからなくて保留になっていた。昨晩、「明日、買いに行く!」というのでいよいよ満を持してと思ったら、今朝になって「やっぱり行かない」とのたまう。 病院と違ってマストなお出かけではないから、体調の悪さがブレーキをかけるようだ。また先送りだなと思っていたら、「アンタ、買ってきて」といわれた。「円形が無かったら」「大きさは」「色が選べるとしたら」と好みを細かく聞いて、バスの時刻を調

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          手抜き介護 149 引っ張って!

          母の便秘が、だんだんひどくなってきた。ちょっと前まで頓服で飲んでいた薬が連日になり、倍量になり、それでも効きが鈍い。乳酸菌ドリンクは欠かさないし、昼食後はいつも牛乳を飲んでいて、見ているだけで乳糖不耐症の私はお腹がキュルキュルしてくる。 以下は本人談。 3日ぶりに便意を感じてトイレに行ったが、それは頭を出しただけで先に進まなくなった。力を込めても、硬すぎて突き刺さっているように動かない。送り出すことも切ることも出来なくて、トイレから「引っ張って!」と父を呼んだ。父も参戦した

          手抜き介護 149 引っ張って!

          介護に関係ない話 ⑫ サンマですか?

          遠くのスーパーが新装オープンしたと聞いて、行ってみた。1つだけ行列の短いレジがありそこに並ぶと、「研修中」の札をつけた20歳くらいの男性だった。丁寧で、遅い。最初はまあ、こんなものでしょうと思っていたけど、1人、2人としびれを切らして隣の列に移り始めた。 チェックしてカゴに入れた商品を、次のものを入れるたびに出したり向きを変えたりしている。形が変わらないように、重みでつぶれないように、神経を使っているのだろう。私がバラで買ったキウイも、「確かめさせていただいてよろしいですか

          介護に関係ない話 ⑫ サンマですか?

          手抜き介護 148 住宅取り壊し費用

          田舎で放ったらかしになっている元実家店舗住宅の、解体見積もりが届いた。親戚の建築会社から、何度も勧められていた解体工事。この夏、やっと父が見積もりを出してもらっても良いというので依頼していたものだ。 「古家は隣近所の迷惑」とか「町の助成制度があるうちにやった方が良い」などと勧めてきた割に、見積もりを出すまで3か月もかかっている。そして提示してきたのは、660万! 店舗部分があるから一般住宅よりは広いし、一部鉄骨も入っている。でも普通の2階建て。町の助成は、マックス70万。

          手抜き介護 148 住宅取り壊し費用

          手抜き介護 147 見て買いたい

          実家の台所にあるペダル式ごみ箱が壊れて、新しいのが必要になった。生ごみ用だから、フタを手で開け閉めしていると、付近が汚れてくる。タオルで床を拭くあのヘルパーさんから、「不潔だ」と何度も言われているという。 ヘルパーさんの話はこちら↓ 実は今回、実家に来るお土産に、新しいごみ箱を買って来ようかと思っていた。でももしかして「もっと小さいのが良い」とか、「違う形がよかった」とか言われるかもしれないと思い直して、断念していた。 母に訊いたらやはりこだわりがあるようで、結果オーライ

          手抜き介護 147 見て買いたい

          手抜き介護 146 車いすでお買い物

          天気がいいので、母の車いすを押して近くのスーパーに行った。気分転換にもなるし、お店で直接見て選ぶのは久しぶりで、母も嬉しそうだ。目線が低いから全体は見渡せないが、それでも手前に並ぶ中から十分に吟味して、野菜や果物をカゴに入れる。 台所のスポンジを、父も私も頼んだのと違うものを買って来るから自分で探したいという。目指すものをみつけて、「これ! これが良いの。予備にもう一つ買っておこうかな」と2つ手にしたのは、まさに私が買っているスポンジ。パッケージを外して出しているから、違う

          手抜き介護 146 車いすでお買い物

          手抜き介護 145 焦げつきと錆びつき

          両親の、コロナとインフルワクチン同時接種に行ってきた。玄関に段差がなく靴も脱がなくていい、車いすでも安心のクリニックだった。若い女性が多い受付に、一人だけ細身で年配の男性が混じっていて、ちょっと目立つ。医師がこんなところにいるわけもないし、事務長とかかなと思った。 待ち時間の暇つぶしにその辺のポスターを見ていたら、「あなたの老化、調べませんか」というのに目がとまった。皮膚にたまるAGE(終末糖化産物)を測って、今何歳くらいの状態なのかを見るという。老化のもとは、糖化と酸化。

          手抜き介護 145 焦げつきと錆びつき

          手抜き介護 144 タオルと雑巾の距離

          ホテル暮らしの荷物は最小限にして、毎日実家で自分の洗濯をしている。今日は洗濯槽にタオルが丸まって入っているのが見えたが、少量なので一緒に洗うことにした。洗濯後、糸くずフィルターの表示が点灯しているのに気づいて、外して見る。前回洗って、まだ3週間ほどしか経ってないけど。 髪の毛やご飯粒、野菜の皮など、やたらたくさんのごみがまとわりついていて、きれいにするのに時間がかかった。でも特にそれを話題にしたわけでもないのに、母が「洗濯機、汚かったでしょ」と言ってきた。父と母の話を総合し

          手抜き介護 144 タオルと雑巾の距離

          手抜き介護 143 キッチンにワゴンを

          父がスーパーで買ったものを床に広げるので、拾うのが大変だからワゴンを買ってほしいと母がいう。お肉や野菜が乗ったワゴンを押して、冷蔵庫にしまう姿をイメージしているようだけど、そんな動線、玄関から台所まで確保するのは無理な話だ。 それで台所を片付けて、父がリュックからものを出して並べる空間を作ったのがふた月ほど前。リュックが置ける場所を確保し、父の負担も減らした。でも案の定、空間は少しずつ食器や果物やお惣菜パックに占拠されていき、ひと月もしないで見えなくなった。 実家には、平

          手抜き介護 143 キッチンにワゴンを

          手抜き介護 142 イチョウと老人

          いつものスーパーから自宅に帰る途中に、イチョウの並木道がある。通りを挟んで西側はすっかり黄色になり葉っぱがどんどん散っているのに、陽当たりが違う東側は緑のまま。不自然なくらいのコントラストを見せている。でもこの季節、やっぱりキレイだなあと眺めていたら、遠い向こうに父らしい人影が見えた。 期日前投票を終えての、帰り道だ。後ろ姿が、少し右にゆがんでいる。ちょっと歩いては立ち止まり、また歩き出しては立ち止まりながら、少しずつ家に近づいていく。足取りのおぼつかない老人の背中に、ちら

          手抜き介護 142 イチョウと老人

          手抜き介護 141 期日前投票

          父が明日、バスで期日前投票に行くと言う。日曜日に、何か用事があるということではない。本来の投票会場は、今の父の足なら20分はかかる距離にあり、ちょっと厳しいのがその理由。車に乗せてくれる知人はいないし、かといってタクシーを呼ぶのもちょっと。 でも投票は今まで欠かしたことがなく、選挙関連記事はいつも熱心に読んでいる。棄権はしたくないと思いついたのが、市役所での期日前投票だった。家からバス停までは歩いて5分。そのくらいなら問題ない。その後はバス内で座ってひと休み。バス停は市役所

          手抜き介護 141 期日前投票

          手抜き介護 140 ペンネとポポロマカ

          実家の台所に、ペンネの袋があった。ペンネを母が料理しているところなど、見たことがない。テレビで何かやっていたのかな。今買い物担当は父だから、メモを見て買って来たか。だとしたら、すごい。 でももちろんそんなことはなく、父がお菓子と間違えて買ったらしい。なかなか母の好みのおやつにたどり着かず、「これは良い」と聞くとそればかり買うので、たまには違うものをと言われて手にした「ゆで時間9分」の赤いパッケージ。 チョコ、ポテチ、クッキー、ペンネと並んでいたなら仕方ないけど、これ、多分

          手抜き介護 140 ペンネとポポロマカ

          介護に関係ない話 ⑪ 筋トレ

          バランスボールの続き。 前に整体師から体力不足を指摘され、以来意識して小さな筋トレを続けている。でも心臓がバクバクするほどの負荷ではないので、効果は怪しい。ストレッチポールやハンドグリップなんかも使うけど、もうちょっと気分が上がるマシンが欲しくなった。 いろいろ検索してみて、あまり場所を取らない割に本格的なものを見つけたので早速購入。組み立て方を少し変えることで、目指す筋肉へのアプローチが違ってくる。いつものルーティンに加えたら、良い感じになるのでは。 と思ってマシン筋

          介護に関係ない話 ⑪ 筋トレ