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手抜き介護 168 お弁当、届き始め

年明けの実家に、お正月を思わせるものは何もなかった。台所に、ちょっと傾いている小さな鏡餅があるのみ。お雑煮くらいは作ったようだけど、「年末は、いくら待ってもお弁当が届かなかった」と母が言う。早くて年明けの2週目って言ってたもんね、それは届かないよね。

父によると「今日(4日)から来る」らしい。「営業が始まるのはいつか訊いたら、4日と言った。だから今日から来るんだろう」。いつから配達になるのかではなく、会社の仕事始めを訊くところが父らしい。前回の契約後、実際の開始日は直接実家に連絡が行くことになっていて、私には分からない。何だか心もとないのですぐに料理できるような材料を買い帰宅したら、お弁当が2つテーブルに乗っていた。良かったね。

実食の感想はまずまずのようだし、何より母の大きな悩みが解消されて良い。そういえば、昆布巻きは作ったのかなと思って戸棚を開けてみたら、昆布は消費されるどころか2袋に増えていた。もちろん手つかず。どういうこと?

訊けば「中に入れるものがなくて作れなかった」そう。父に、昆布巻きに入れるシシャモを買ってと頼んだら昆布を買ってきた、ということらしい。目的地に着くまでに、いつもやたら遠回りしている感じ。定期的に届くお弁当を確保しつつ、余力で食べたいものを作るというのが、今の実家にはちょうど良いみたい。


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