現代語俳句集 8
「 置く 」
雲うつす水面にあめかあめんぼか
あの恋もこの恋もゆめほたるの夜
ゆかた着てみな悠久のときのなか
かお寄せて子どももこどく金魚鉢
ひぐらしの声だけがして留守の家
原爆ドーム蝉しぐれただ蝉しぐれ
しずけさのきわみに夜の団扇置く
星をみて花火のはてのさびしさよ
kusabue
「 置く 」
雲うつす水面にあめかあめんぼか
あの恋もこの恋もゆめほたるの夜
ゆかた着てみな悠久のときのなか
かお寄せて子どももこどく金魚鉢
ひぐらしの声だけがして留守の家
原爆ドーム蝉しぐれただ蝉しぐれ
しずけさのきわみに夜の団扇置く
星をみて花火のはてのさびしさよ
kusabue