四季折々の俳句 24
「 ちからうどん 」
年の湯にことしを洗ひながしけり
けふのためいちねんはあり大晦日
につぽんが黙してをりぬ除夜の鐘
たとへればわらふ神さまかがみ餅
行く道のはるばるとある今年かな
獅子舞ひのにらんでゐしは心かな
屠蘇からの大酒盛りとなりにけり
摘むべきか摘まざるべきか福寿草
☆
書きだしてはるかなこころ初日記
世のなかへ一歩ふみだす四日かな
五日はやちからうどんを啜りけり
背ただして決戦を待つかるたかな
恋札にお手つきしたるかるたかな
ふる里のものしづかさも七日かな
につぽんの野やまのちから七草粥
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