仏教とBuddhism
仏教という言葉は少し違和感があります。何故かというと、仏という偉大な存在の教えに従えば救われるという響きがします。私は仏教を極めたかという問いに対して「さあ〜、分かりません!!」という僧侶ですが、仏が教祖でありその教えに従えば大丈夫というのは仏教ではないと思います。出典は忘れましたが明治維新までは仏教という言葉は存在していなく、「仏法」とか「仏道」という言い方をしていたようです。その方が正しいような気がします。また、英語では「Buddhism」という訳語ですがこれは全く合っていない言葉です。いわゆる「仏教」は「ism」つまり哲学ではないからです。この言葉によって仏教の理解が本来の方向に入っていないのではと思っています。このへんの言葉の理解は重要だと思います。