夏の終わりを告げる使者
9 月 7 日、月曜日。その日は朝から急に暑くなったり、ものすごい風が吹いたり、狐が嫁入ったりそんな天気で、電車とアポイントとの間、アポイントと喫茶店の間という、ほんの隙間で感じる温度や湿度が毎回違っていた。私は小さめのバッグに、小さめの便利グッズを詰め込むのが好きで、その日もさっと折り畳みの傘を出して雨を受け、英国紳士が髭をとくための小さなコームを取り出して前髪を直した。在宅が続いてずっとベンチ入りになっていたグッズを使いこなせて満足、どや。久々のヒールで六本木を闊歩した(