
現役ヨガ講師の鎮痛剤依存脱出記②頭痛外来への不信感
私の頭痛歴は長く、鎮痛剤を常用する以前から、ストレスが頭痛に出るタイプであり、高校か大学のはじめあたりでは、すでに(あれこれ飲んでみた結果)イブが自分に効く薬だな、と思っていた記憶がある。30年くらい、頭の痛くない日自体が珍しい、という人生。
モーニングアタック(頭が痛くて目が覚めるor寝起きの頭痛)は当たり前だし、何かに熱中して忘れることもあれば、何かの拍子(臭いや音、光)で悪化することもある。でもそれが日常なので特に問題を感じることはなく、心療内科でSGを出されるまでは、イブの飲む量を増やせば、なんとか頑張れるくらいまではおさえていたと思う。
SGを知ってからがやばかったんだろうな。
まず、イブが全然効かなくなった。何を入れてるんだろうか、シオノギ。あの痛みがおさまるだけでなく、頭がひんやりと透き通り、スーッと胸がすく感覚はSGからしか得られないんだよな。それに慣れすぎちゃって、イブがやってくれてた働きに効果を感じられなくなってしまった。
すんごいスーパールーキー(SG)が入ってきたせいで、古参のおじさん(イブ)のやってたことが仕事に見えなくなるみたいな。
当然ながらすぐに依存状態となり、SGが効いてる時間はどんどん短くなり、薬が切れた時の痛みもここで一気にレベルアップさせてしまった。
あまりに痛みがひどくなってきたので、さすがにこれは頭痛外来案件だろ、と私は過去2度ほど頭痛外来にチャレンジしたことがある。おそらくどちらも10年以上は前の話。
そこで、CTを撮って異常がないことを確認した上、当時新薬だった偏頭痛予防薬のミグシスを飲んだり、マクサルトを飲んだりしていた時期もある。
しかし、その時期、私はII型双極性の診断を受けるほどに精神状態が悪化しており、マクサルトを飲んだ時の失神を自傷行為に利用するほど、服薬管理がまったくできていなかった。
そして途中から、頭が痛いのか痛くないのか、そもそも意識があるのかないのかわからないほどに朦朧としていることが多くなってしまい、どうやって受診をフェイドアウトしたのかも記憶にない。
常になにかしらの薬で現実感を麻痺させないと生きていられないくらい辛かった時期と、初の頭痛外来受診時期が被っているせいで、標準治療にも従ってなかったくせに「頭痛外来=CTを撮って異常がなければ、新薬を出したりはしてくれるが、結局治ることはない脳外科のセカンドライン」という勝手なイメージをつけてしまっていたのだった。
ゆえに、毎月SGを出してくれるかかりつけ内科でも「そろそろ頭痛外来とか行った方がいいんじゃない?CT撮ってもらったりしたほうがいいと思うよ。紹介状書くから!」と言われても、数年に渡り、のらりくらりとやりすごしつづけた。
また前置きが長くなってしまった。
そんな自分がなぜ頭痛外来にまた行こうと思ったか、というと、今回目をつけた頭痛外来は、
眼科を併設しているため、目からくる頭痛にも対応している
Googleマップが高評価
だったからだ。
CTに異常はないだろうけど、目は最近どんどん悪くなってきている自覚があり、健康診断でコンタクトありの矯正視力を測ったところ0.4しかないことも判明しており、前の記事に書いたように、自身の頭痛がSG依存によるものとは露ほども思っていない私にとって、【目の悪さからくる頭痛】というのはしっくりくる落とし所だった。
本当は眼科の受診だけでも良かったけれど、頭痛についても相談するなら、やはり脳外でまたCTも撮る必要がある、という。
慢性頭痛もちなので「念のため」とCTを撮る指示をされることもあり、その結果おそらく何も見つからないだろう、ああいつもの効くわけない新薬出されるっていう流れか、面倒臭いな…とその時は思っていた。
「Googleマップで高評価な病院」というのは、自分の興味として気になった。調べてみればすぐわかるけど、病院全般Googleマップで高評価を獲得しているところはとても少ない。ましてや頭痛外来のような類いの病院ではとても珍しい。せっかく頭痛持ちとして生きてるからには、一体どんな治療をするのかを体験してみたいな、という。グルメな人がぐるなびの高評価店に行きたくなるのと同じ感覚。
2024年10月の終わり、やっぱり頭が痛くて追加のSGをもらいに行ったついでに、ついに、かかりつけの先生に「頭痛外来、行ってみようと思うんですよね。ここなんですけど…」と切り出し、3000円を払い紹介状を書いてもらい、退路を断つことに。大袈裟だけど、紹介状を書いて貰うことで、行かないという選択肢はなくなったのはよかった。その後、別件で受診の時も「紹介状のところ行った?」と状況確認をされたし。
巷で話題の頭痛外来ゆえ、すぐに枠がとれないのも、あーね…って感じだったけど、1ヶ月先の初診をついに予約!さて、お手並拝見と行こうか!
…そう、ここまで書いた時点での私は、まだSG依存に気づいていない。次回こそ気づくところまで書きたい。