くるみ

文房具と、書くことと、美味しいものをゆっくり食べることが好きです。

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最近の記事

この世のほかの思ひ出

 古典の授業が好きだった。  きっかけは小倉百人一首だと思っている。好きだなぁと思った歌はいくつもあるが、断トツはこの一句。 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に       今ひとたびの 逢ふこともがな  作者は和泉式部。平安時代中期の女流歌人。和歌の名手、才女、そしてめちゃめちゃモテる。(・・・という認識を持ってます。詳しい方すみません。)  和歌の技法とか表現方法をあんまり理解していないのにも関わらず、ひとつひとつの言葉が本当にストレートに訴えかけてきた。心をがしっ

    • この子の人生はこの子のもの

       少し前に、子どもを出産した。  妊娠中は、書いては消し、書いては直し、書きかけの記事ばかり量産してしまった。夫の良いところについてただひたすら語るだけの文章から、好きだった街のこと、愛してやまない文房具のこと、昔好きになった人とのこと、妊娠中の体調や思いの記録など。これらもそのうち完成させて投稿出来たらいいな。いや、しよう。  実は、妊娠中のことは特に、書いては消しを繰り返し、ついに筆が止まってしまってた。そして、とても仲良しの友人にすら、妊娠していることを話せなかった

      • この一週間、家事をほとんどできず、食べるものにも気をつけられなかった。今朝は動けたので、食卓に赤・緑・黄・白の色たちが並んだ。いつまで続けられるか分からないが、久しぶりに料理ができて嬉しくなった。

        • アイシャドウの色を選びたくなったことに対する喜び。

          最近、久しぶりに新しいアイシャドウを買いたいと思った。好きなyoutuberさんが紹介しているのを見て、「わ!これかわいい、欲しい!」と、心が躍ってしまったのである。 はて、と気が付いた。こんな感覚はいつぶりだろうか。 手持ちのメイク用品たちを眺めてみたら、どれもずいぶん長いこと使っている気がした。いや、違う。減っていないのである。 まずは、例の感染症の影響で外出機会が激減し、メイクから遠ざかった。かつ、その後は自身の妊娠による体調変化も相まって、身体も気持ちもすっかり

        この世のほかの思ひ出

        • この子の人生はこの子のもの

        • この一週間、家事をほとんどできず、食べるものにも気をつけられなかった。今朝は動けたので、食卓に赤・緑・黄・白の色たちが並んだ。いつまで続けられるか分からないが、久しぶりに料理ができて嬉しくなった。

        • アイシャドウの色を選びたくなったことに対する喜び。

          体調の変化、予測ができなすぎて考えるのをやめる。

          妊娠5か月、安定期と言われる時期に入るらしい。ようやく・・という少しの安心感と、ぬぐえない緊張感や不安が同居していて、私の頭の中や気持ちは、まだ安定とは程遠い。 何だか、ここ10日間くらいで急におなかが大きくなってきている気がする。その前の2週間くらいは、しょっちゅう、足の付け根近くや下腹部がチクチク痛くなっていた。地味につらい時もあったけど、子宮が大きくなるためのプロセスらしいと分かってからは「痛っ!・・・あぁ拡張工事か、頑張れ」と思うようにしていた。その甲斐あっての、こ

          体調の変化、予測ができなすぎて考えるのをやめる。

          男として生きてみたいと思っていた頃の話。

          「じゃあそろそろ、性別も分かる時期ですね。楽しみだね~」 最近、こう言われることが増えた。そう、子どもを授かりまして、そんな時期を迎えました。 これを書いた頃、私の頭の中はどちらかというと仕事や今後のキャリアのことで占められており、転職活動も始めた。で、様々な方の手も借りながらできる限りのことをやってみて、めちゃくちゃ考えた結果、このタイミングでの転職は諦めた。今の私が持っている経験やスキル、そしてこの状況では、希望するキャリアチェンジは難しいという現実を理解した。 希

          男として生きてみたいと思っていた頃の話。

          今日は、ふたりでパフェを食べよう。

          記憶が断片的ではあるが、気が付くと時々思い出すひとコマがある。 確か私は4歳くらい。家族で母の実家へ滞在していたとき、母が幼い私を喫茶店に連れて行ってくれた。2歳になるかならないか、とりあえずめっちゃ手のかかる時期だったであろう妹は、一緒ではなく。おそらく祖父母が家で見ていてくれたのだろう。妹がいないことを少しだけ不思議に感じていたのを覚えている。 何でその日に母が私を連れて出かけたのか、父や妹や祖父母は何をしていたのかなど、いきさつは分からなかった。 でも、情景ははっ

          今日は、ふたりでパフェを食べよう。

          ひとつひとつの仕事に、真摯に向き合ってる。その変わらない姿勢を、ずっと尊敬している。

          ひとつひとつの仕事に、真摯に向き合ってる。その変わらない姿勢を、ずっと尊敬している。

          夫がごはんを食べるのを見ているのが好きだ。周りに「♪」が出てる。今日は大きめのが2つくらい。

          夫がごはんを食べるのを見ているのが好きだ。周りに「♪」が出てる。今日は大きめのが2つくらい。

          子どものいる暮らしと大人ふたりの暮らし。結局どっちも欲しくて、一周回ってまだ回る。

          私はいま30歳をちょっと過ぎたくらいの年齢で、子育て中や妊娠中の友達もだいぶ増えてきた今日この頃。 かくいう私も、子どもがめっちゃ欲しかった。いや、完全に過去形ではなく、今も希望はある。26歳で結婚した後、「子どもが欲しい!!」のピークは、28歳前後だったと思う。子どもは「30歳までに」を完全に意識してたな。自分にプレッシャーをかけていた。ごめんね当時の私。 しかし、諸々の現実を考えると、自分たち夫婦はまだ子どもを迎える準備が整っているとは言えなかった。「欲しいけど、まだ

          子どものいる暮らしと大人ふたりの暮らし。結局どっちも欲しくて、一周回ってまだ回る。

          ピアノの先生とコーヒーを飲みながら恋バナをしていた10代半ばの思い出

          4歳から高校3年まで、ピアノを習っていた。 と書くと、けっこう弾ける人みたいに聞こえるけど。実際は中学くらいで挫折していて、レッスンも教本を真面目に練習していくというよりは「弾いてみたい曲を持ち込んで、先生に見てもらう」スタイルに変わっていったため、それほど上達はしていない。 それでも、レッスンに通うのは楽しかった。なぜなら、先生とのおしゃべりが大好きだったから。 教室に行くと、先生がコーヒーとおやつを出してくれて、そしておしゃべりタイムが始まる。学校の話、友達付き合い

          ピアノの先生とコーヒーを飲みながら恋バナをしていた10代半ばの思い出

          何かを書きたい気持ちだけで、noteを始めてみた

          初めまして。くるみといいます。30代に突入したら、興味も悩みも増えてきた気がするこの頃です。 子どもの頃から「書くこと」が好きで、日記(不定期)は何年もつけています。ただ、自分しか読まない日記だけじゃなくて、誰かが読んでくれるかもしれないっていう緊張感も感じながら、少しだけ整理した日記も書いてみたいなと思って、noteを始めてみます。 楽しかったり辛かったり悲しかったり感動したり怒りを覚えたり・・と、心を動かされる出来事があったとき、ペンとノートを引っ張り出していました。

          何かを書きたい気持ちだけで、noteを始めてみた