聴覚過敏
お子様が、声や音に対して、嫌がる様子はありませんか?
うちの子は、赤ちゃんの泣き声や、高い声(キンキン声)が特に苦手でした。
小さい頃は、自分で耳を塞ぐ仕草をしたり、自分の顔の近くに人が近寄ると、パチン!と相手の顔や体を叩く事が多々ありました。 だいぶ少なくはなっていますが、現在もまだこのような行動をする事があります。
最近は、自分で耳に手を当てて音の調節をしたり、一緒にいる大人の人の手を借りて、自分の耳を塞いだりします。
なぜそういう音が鳴っているのかという、音への理解が増えた事で、パニック状態になる事はほとんどなくなりました。
あと、その日の体調により、その音が我慢ができるかどうかにだいぶ差があるように感じます。(前回苦手だった音が、気にならない日もあります。)
【考えられる理由】
・音に対する感度が高いために、音や声に痛みや不快感を伴う事がある。
・聴覚過敏は感覚過敏の中でも最も目立ちやすいものです。音は私たちの周りで突然起こり、驚かされることになるので、嫌がっているのがわかりやすいからです。
音というのはたいてい他の人が起こすものなので、受け身にならざるをえません。そのため、聴覚過敏のある子にとって、音はやっかいなものです。
その場から逃げられないとパニックになったりします。
《対処方》
・避ける工夫をする
日々観察していく中で、どのような音を嫌っているのかをハッキリさせて、そのような音が聞こえるようなところは避けてあげるようにする。
・自分の手を耳に当て、音の調節ができる事を伝える。(実際にやり方を実践してみせる。)
・耳栓やイヤーマフを使用する
・心の準備(予測)ができるように工夫する
事前に知らせて予測ができるようにしたり、安心できるようにする。
「これから〇〇に行くけど、お母さんが手をつないでいるから大丈夫だからね。うるさかったら逃げてもいいんだからね。」と伝えておく。
・「意識して」聴くことで拒否反応を軽減していく。
苦手な音を録音して、自分でスイッチを入れて聴く。その際、小さな音から徐々にボリュームを上げていくようにする。
苦手な音が鳴る直前にプレイヤーの一時停止を押して、自分の好きなタイミングでさいせいぼたんを押す。
こういうことで、嫌いな音に対する拒否反応は軽減することがある。
・作業療法士の得意分野です。各県に作業療法士の協会がありますので、サイトを検索し、相談してみてください。
💠プロフィール💠
真方光君(まがたひろこ)1978年生まれ 10歳の娘と2歳の息子がいます。
10歳の娘は、13qモノソミーという障害があります。
私と同じように療育されているお母様やそのご家族、障害や発達に心配のあるお子様と関わる方々に向けて発信しています。
オススメしている対処法が、もちろん全てではありません。
私達が何十というアプローチを試し、うちの子や、うちの子の周りのお子様に効果が見られた事例をご紹介しています。
あなたのお子様に役立つかどうかは未知数ですが、ひとつのアイデアとしてご活用いただけましたら、大変嬉しく思います。
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